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666 (プロフ) [2019年5月14日 21時] [固定リンク] スマホ [違反報告]

「っ、海知」
思わず動きかける

Littorio (プロフ) [2019年5月14日 21時] 1番目の返信 スマホ [違反報告]

「……触れないよ」
淕空を引き留める。

666 (プロフ) [2019年5月14日 21時] 2番目の返信 スマホ [違反報告]

「っ……」
引き下がる

Littorio (プロフ) [2019年5月14日 21時] 3番目の返信 スマホ [違反報告]

「……ああ……この前のやつ、ほら、いるよ」
まだ火傷のない、幾分か若い盗賊を指差す。

666 (プロフ) [2019年5月14日 21時] 4番目の返信 スマホ [違反報告]

「………」
無言で睨むように見つめる

Littorio (プロフ) [2019年5月14日 21時] 5番目の返信 スマホ [違反報告]

「……次だ」
場面が再び変わり、海知は今度は房に入れられる。近くの房には傷だらけの大人が入れられており、幼い海知は可哀想なほど怯えている。

666 (プロフ) [2019年5月14日 21時] 6番目の返信 スマホ [違反報告]

ぎり、と歯軋りする

Littorio (プロフ) [2019年5月14日 21時] 7番目の返信 スマホ [違反報告]

遠くで声がしているのを聞き取ってしまい、それは海知の記憶に刻まれる。ずっと、消えないほど深いところに。
『黒毛の獣人で、大体五つ。まあ調教すりゃ金貨になるかもな!』
『哀れっぽい振る舞いだとか染み込ませるか? ま、体も丈夫だろうし俺たちも愉しめるだろうなぁ』

666 (プロフ) [2019年5月14日 21時] 8番目の返信 スマホ [違反報告]

あの野郎、と淕空は呟く

Littorio (プロフ) [2019年5月14日 21時] 9番目の返信 スマホ [違反報告]

「……もう、昔のことだよ」
少し早回しに記憶を見ていく。
小部屋に呼び出されたこと。鞭の音とその恐怖。近くに入れられていた人々が入れ替わり立ち替わり、また知らない人になっている寂しさ。
また呼び出され、気持ち悪くなってくる。
白濁色すら忌々しくなる。
生臭さが鼻につく。
男の人間をす気になれなくなる。
いなくなる人々に寂しさを覚える。
小部屋で今度は無理矢理抱かれる。
気持ち悪くなって吐き戻すと、今度は一食抜かれた。
優しかった人が死んでしまった。海知はそれに耐えられなくて、盗賊の一人に自分の体を引き換えに弔いを済ませる。

666 (プロフ) [2019年5月14日 21時] 10番目の返信 スマホ [違反報告]
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