追想
メッセージ一覧
大切な人は居ますか。大切な人の顔は思い出せますか。大切な人の声は思い出せますか。大切な人の体温を思い出せますか。大切な人の笑顔を覚えていますか。大切な人の優しさを覚えていますか。大切な人の香りを覚えていますか。大切な人の夢を知っていますか。大切な人の目標は知っていますか。大切な人の言葉を、忘れていませんか。
あなたは大切な人を、覚えていますか？
あなたには大切な人が居ました。あなたには愛しい人が居ました。あなたには、手放したくないはずの人が居たんです。
思い出せますか。覚えていますか。口に出して、確かめられますか？
……あなたは大切な人とはなればなれになってしまいました。大切な人はあなたとはなればなれになってしまいました。
あなたは大切な人を探さなければいけません。あなたは大切な人を思い出さなければいけません。
あなたは、大切な人を待たせているんです。
あなたはこれから探しに行かなくてはいけません。あなたは失ってしまった大切な人の記憶を取り戻さなくてはいけません。あなたは忘れてはいけない大切な言葉を、胸に抱かなければいけません。
その言葉こそがあなたの力になる。あなたはその言葉を人に明け渡してはいけません。その言葉があなたの力になる。分け与えたとしても、明け渡してはいけません。明け渡すのではなく、あなたの大切な人にその言葉を返さなくてはいけません。
あなたは大切な人の言葉を、ただそれだけを持ってここに来たのです。あなたの大切な人はこの世界のどこかに居ます。そしてあなたの大切な人は、この世界のどこかであなたの言葉を胸に抱いています。人に言われて聞き取れない言葉があったら、それがあなたの大切な言葉です。
あなたの耳に、誰からも受け取れなかった言葉をくれる人が居るならば。……その人こそが、あなたの大切な人なんです。
言葉を返してもらったなら、あなたもその人に言葉を返してあげましょう。人に分け与えることはあれど、明け渡してはいけないその言葉を。
きっとあなたたちは記憶がなくてもしっくり来る。けれど、それでは不安になることもあるでしょう。だから探さなければいけません。あなたたちの記憶の欠片、大切な人との想い出。
見付けたなら、あなたたちは選ぶことが出来ます。この世界に留まるか、次の世界に進むか。
この世界は一種の停留所です。留まって、この世界の中での生を謳歌しても良い。この世界から進んで、次の命を受けても良い。それがあなたたちへ与えられた選択肢。
死ぬまで進まなくても良いのなら、記憶を取り戻す必要もないかもしれませんね。
でも、もしも思い出したかったら。
大切な人との想い出を思い出したかったら。
この図書館に、また来てくださいね。
666 (プロフ) [2019年8月27日 17時] 1番目の返信
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名前：Noah(ノア)
性格：穏やかで丁寧な人。仕事に真面目で、いつ見ても起きている。人間かどうかは怪しいが、少なくとも人間としての形をしている。性別も、あるのかないのか。本人に尋ねても微笑まれるだけである。有耶無耶にすることはとことん有耶無耶にしてくる。
聞き上手で、人の話をいつまでも聞いていられる。来館者を丁寧にもてなすのも仕事の一つらしく、人当たりはとても良い。
容姿：白い髪を腰まで。瞳の色は青。日に焼けていない手足はすらりとしており、生命が宿っているにしてはひどく華奢。一応男のような体をしているらしい。
服装：白いシャツ、黒いズボンの上から白の長いローブを着ている。腰のところを黒い飾り帯で締めており、体が締まって見えるし実際細い。また黒い革の手袋をしており、本に触れる際は素手で触って劣化させないように、という気遣いをしている。
職業：記憶の欠片、記憶の手掛かりがあるという図書館の司書。世界に落ちてきた人々の意識へ語り掛ける役目も負っている。
その他：世界に落ちてきた人が居ると意識が飛ぶ、らしい。その時図書館と同じような意識空間に意識を飛ばされ、落ちてきた人と対面し語り掛けるとのこと。それ以外では図書館の整理をしたり、訪れる人の手伝いをしたり、悩みを持つ人の話を聞いたり。
華奢な見た目の通り力はあまりなく、本を移動させる際は少し苦労している。見かねた来館者に手伝ってもらうことが多々。少し申し訳なさそうにするが、お礼に出来ることは珈琲や紅茶を淹れる程度。司書として働く以外のことをあまりできない。
台詞：「あなたは大切な人と、はなればなれになってしまいました。あなたの大切な人は、あなたとはなればなれになってしまいました。あなたは探さなくてはいけません。今は居なくともいずれやってくる、あなたの大切な人を。あなたは出会わなければいけません」「あなたの大切な人は、見付かりましたか？」「大切な人？ うーん、沢山見てきましたね。皆さん、いろいろな形で愛されて、愛して、そしてその愛に殉じて。……美しいと思います。どんな愛も、一つとして同じものはないんです」
一言：『私はNoah。この図書館の司書です』
666 (プロフ) [2019年8月27日 19時] 2番目の返信
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Fallen：「世界に落ちてきた人々」のこと。Noahから語り掛けられ、そのままどこかに落とされる。旅をし、大切な人を探すことを目的としている者がほとんど。
住人：通常は言葉通りに使われるが、Fallenの間で使われる場合の殆どは、世界の元々の住人を指す。Abilityを持たず、世界で生まれて死んでいく人々のこと。
Word：「大切な人から貰った大切な言葉」のこと。これを鍵にしてこの世界では固有の能力を扱うことが出来る。また、本来は元の持ち主に返すための言葉であるが、他人に明け渡して譲ってしまうことも出来る。Wordを持っていない限りは大切な人の記憶を取り戻すことが不可能となるため、明け渡すのは基本的に「大切な誰かに出会う前に命を閉ざすことになった場合」のみ。
明け渡されたものは固有の能力と共に記憶を受け取り、本来のWordの持ち主の大切な人、を探す責を負う。
Ability：Wordを鍵にして扱える固有能力のこと。一人一人違う能力を持ち、そのどれもが大切な人と関連があるもの、らしい。分類の仕方としては「領域型」「範囲型」「憑依型」「拡張型」の四つが主流。
「領域型」
自分を中心とした領域内で現象を操る、もしくは精神攻撃などを行う型のAbility。領域外から攻撃するなどが対処法。
「範囲型」
指定した範囲を起点に現象を起こす型のAbility。回復技能、攻撃反射などが分類される。
「憑依型」
現象を憑依させる、もしくは獣や精霊を召喚して憑依させる型のAbility。獣化、炎竜憑依などが分類される。
「拡張型」
自分や本などを起点にその効果を拡張する型のAbility。Abilityの強化、未来予知、読心、その他に本の文字を操るなどの技能が分類される。
世界：人々が落とされ、住人が住んでいる世界のこと。一般的に「この世界」「ここ」「世界」で通用する。技術は近現代寄りで、思想は現代寄り。ただし街並みはところによって違い、中世ヨーロッパ風の場所もあれば現代風の街もある。
図書館：Noahが司書を務める図書館のこと。世界には図書館はいくつもあるが、Noahの居る図書館こそが本物であるため、改まって「図書館」と言う場合にはNoahの居る図書館を指す。
通常街に建てられている図書館を指す場合には頭に地名や指示代名詞を置く。
666 (プロフ) [2019年8月28日 7時] 3番目の返信
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