箱舟のセカイ
メッセージ一覧
赤色が色の混じり合うセカイへ訪れた時、すでにそこには入ることを”拒否”している2つのセカイがあった。
幕の降りた美しい場所と、滝が入口を塞いでいる暖かい場所。
どちらも確かなのは、その場所の持ち主が深く心を閉ざしてしまっていることだった。
それでも赤色は苦しそうな顔で一歩踏み出し、美しい場所に入ろうと試みる。
しかし幕に手が触れる寸前でどこからか”終わり”を意味する拍手が鳴り響き、足元にもヒビが入ってしまった。
もう片方は、そもそも水の流れが強くて近づくだけで危険だろう。
……分かっているだろうに、赤色は滝に触れた。
流れが激しくなり、水が叩きつけられる音が痛いほど聞こえる。
ついには何か強い力で押し返され、赤色は弾き飛ばされて地面に体を打った。
その赤色__紅矢は、段々遠くなる拍手と滝の音に耳を塞いで蹲る。
「……しい、ろ……セノ…ッ……!!」
弾月 柚 (プロフ) [2月25日 22時] 9番目の返信
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