異_能_都_市_

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(出会い目的の書込は法律で罰せられます→ルール)

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顔に何か冷たいものが降りかかる。
――雪か
推測でしかない。たがこれはかつて、雪ではしゃいだあの頃と同じ感覚だ。
――今はもう、何も見えない
今日も俺はうずくまり、石のようにじっとしているのだ。
何でも屋。この都市で、しかも“廃人”を必要とするものは少ないだろう。それでも俺は何でも屋という看板を隣にたて掛けじっと待つのだ。
生きる為に。
俺の体は異能の移植に失敗した時からボロボロだ。喧嘩なんてできっこない。依頼を、待つしかないんだ。
「ミカ?大丈夫かい?」
不意に、肩に手を置かれた感覚がした。其方に顔を向けてみると、同じ廃人の青年が心配そうに身を屈め此方を見つめていた。…といってもボヤッと見える背丈から判断しただけだが。
「大丈夫だ。もうちょっと待ってろ。今日は依頼が来ねえようだから、自力で調達してくるぜ」
「ミカ…」
――お前らに食わせるモン、すぐに持ってきてやるから
俺はよいしょと立ち上がった。

レイレイン (プロフ) [1月15日 12時] 1番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

こんな感じで合ってるんでしょうか…
どなたでも大歓迎です!

レイレイン (プロフ) [1月15日 12時] 2番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「なんでもいいんだけどよぉ、おたくの品揃えのせいで変な通り名つけられてんだわ、どう責任とってくれるわけ?」
簡素な露店で、クレームをつける客が一人。と言っても本気で怒っているわけではなく、憎まれ口のようなものだった。
ここは外部で廃棄処分された服を回収して、安く売り捌いている店。異能都市では数少ない服屋である。
「そうは言ってもねえ、全部あんたが選んだんだよ、そういうネタっぽいTシャツ。こっちは一度も押し売りしたことないだろ」
中年男性が呆れたように首を振った。
「だぁかぁらぁ、オレ様がハズレ買わなくて済むように最初からあんたがイケてるやつだけ入荷すればいいじゃん」
「馬鹿言わないでくれ、うちには毎月トラック一台分の服が運ばれるんだ、いちいち検品して買取査定なんかできるかい。その代わりどこよりも安いんだから文句言うんじゃないよ」
煙草を吸いながら男の話に付き合ってやるあたり、店主もお喋りは嫌いじゃないようだ。
「へいへい、スァセンシタ。じゃあさ、オレにイケてるやつコーディネートしてくれよ、こう…職人っぽいやつ!」
「はあ?職人だあ?…喧嘩の職人だとでも言うのかい?」
「そうだ、要するにプロフェッショナルな感じを出したいんだよ、今時イメージが大事だからさ…オレたち喧嘩師は人気商売うんぬん…」
いや、服ぐらいじゃお前のどうしようもない隠キャ感は誤魔化せないと思うぜ…という店主の言葉は、煙と共に肺に吸い込まれた。

九石 星 (プロフ) [1月11日 21時] 1番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

中-長文・長い付き合い求ム。

九石 星 (プロフ) [1月11日 21時] 2番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

カン、カン、カン、カン。無機質に響く音が目の前で止んだ。私はそこでやっと、それが誰かの足音だったことに気がつく。嗅ぎなれた鉄錆の匂いを肺いっぱいに吸い込み、重く伸し掛かってくる空気を持ち上げるようにして目を開く。が、視界は薄い灰色の霧で覆われて、それがゆらゆらと揺れているばかりだった。そうしているうちに、コンクリートの壁を背に立つ二本の脚がぼんやりと浮かび上がってくる。ぐずぐずと痛む脳みそに鞭を打ち、私は顔を上げた。
「……おや、見ない顔ね、いらっしゃい。お客さん?それとも、ただ通りすがりのひと?」
返事はない。私は、そのまま続ける。
「ああ、ねえ、今何時かわかる?知らない間に寝ちゃってたみたいでさあ、……んん〜、ふぁあ、随分長いこと寝てた気がするんだけど……あ、夕方のチャイムを聞いたのは覚えてるよ」
やはり返事はない。もしや夢?幻覚?見ない顔だねと言ったのも、実際は視界が霞んで誰かがわからなかっただけだ。でも、私の知り合いにこんなに寡黙なひとは居なかったはず。だとしたら、本当に誰?寝ぼけた頭ではその答えを導き出すことすらも容易にはできない。
「……ねえ、ずっと立ってるの疲れない?ここ、座っていいよ、どうせ誰も来ないし。お客さんでもないんでしょう?話し相手くらいにならなってあげられるけど、ほら」
雑に轢かれた茣蓙の上に一人分のスペースを作り出し、そこを右手で叩いて示す。商品は眠りにつく前の時点で既に半分ほど片付けてあったので、場所を見繕うことは簡単にできた。
――だが、二本の脚は動きを見せない。私はまあいいか、と再び目を瞑り、目の前の誰かが動くのを待った。

三鷹 (プロフ) [1月10日 19時] 1番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

どなたでも!問題があるようでしたら削除します。

三鷹 (プロフ) [1月10日 19時] 2番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

冬の寒い夕暮れ時。
赤い刀を背負った黒髪の男が廃工場の敷地に足を踏み入れた。
突然現れた男に、その場にいた人々は怯えたようにさっと物陰やテントの中に隠れてしまう。
ただ唯一一人だけ、真ん中で焚き火を見つめ続ける老人がいた。釣り用の折り畳み椅子にゆったりと腰掛け、貫禄があった。
ここは廃人と準亜人が身を寄せ合う、小さな集落だった。
「じーさんよぉ、何度言わすんだ、ここはもうすぐ戦場になるんだ」
ガラシャは放り出された子供用の椅子を長の隣に並べて座った。同じように焚き火をじっと見つめながら、指先を温めようと手を伸ばした。
「悪いこたぁ言わねえから、早くここから引越しちまいな」
皆警戒しているのか、息を殺して二人を見守っていた。そこで初めて長が口を開いた。
「…そんなこと言ったってきっとお前たちはまた、わしらの居場所を奪うんじゃろう…どこでも同じじゃ…」
恨むような言葉なのに、至極穏やかな声だった。それがまた胸を締め付ける。
「…ソーダナ。ま、オレは関係ないけどね。言っとくけど、オレくらいだぞ、わざわざ避難勧告を出すのは」
しかし、ガラシャには響かなかったようで、聞き飽きたと言わんばかりに半眼で答えた。
このままでは埒があかないと、彼はガサガサと袋を漁って、工場全体に聞こえるように声を上げる。
「ガキどもー、マシュマロ食いてー奴はいるか?特別に食わせてやるぞ、出て来ーい!」
串に大きなマシュマロを刺して火で炙ると、甘い匂いが漂った…。

九石 星 (プロフ) [1月9日 20時] 1番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

中-長文・長い付き合い求ム。

九石 星 (プロフ) [1月9日 20時] 2番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

現れたのは背の高い若い男だった。ユエ・フェイはちょっといい男かも、と思った。
不思議な眼をしていて、それに見つめられると少しどきっとしたが、意地悪な問いかけにあからさまに機嫌を悪くした。
彼が戻って来るのを待つ間、勝手にソファに腰掛ける。

「ワタシのことを知っているなら話は早いわ。早速だけどアナタに聞きたいことがあるの」
お茶が運ばれたがまだ口をつけようとはせず、扇子で口元を隠したまま、彼をじっと見返す。
「最近竜月幇のシマで、クスリを売って荒稼ぎしているグループがいるみたいで…。うちでも追ってるんですが、なかなか尻尾が掴めないんです…」
立ったまま付き人が代わりに説明した。

九石 星 (プロフ) [1月8日 22時] 3番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「ふむ……俺はそのグループの尻尾を掴めば良いわけだな」
緑茶を飲み干してから彼は探るような目で付き人を見た。付き人は何もやましいことはないが思わず目線を逸らしてしまう。

「まあいい。それよりそこのお主」
黎明は付き人から目線を外してユエ・フェイに視線を移す。なに、とでも言うような顔をした彼女に黎明は手を差し出した。

「すまんが手を貸してくれないか? ソファに座るのは慣れていなくてな。腰が痛くて起き上がれんのだ」
屈託のない笑顔を彼女に向ける黎明だったが、起き上がれないというのは嘘だった。自身の異能で彼女の情報を全て見透かそうとするための嘘だった。

雲珠桜 (プロフ) [1月10日 11時] 4番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

手を貸して欲しいと言われ、ユエ・フェイはまさか若い見た目に反して、中身はお爺さんなのかしらと、怪訝に思った。ここは異能都市、色んな人がいて当たり前ではあるが。
指名されたのはユエ・フェイだったが、誰かを使うことはあっても、使われたことはないので、隣の付き人をちらりと見やった。
「手を貸してやりなさい」
しかし、黎明からはせっかくだから女性がいいと再び指名され、ますます年寄りみたいだわと思いつつも、素直に手を差し出した。
「…立てるかしら」

九石 星 (プロフ) [1月10日 12時] 5番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「ハッハッハ、かたじけない。何せジジイだからな。────────!」
ふざけたことを言いながら黎明は差し出されたユエ・フェイの陶磁の様に白く美しい手に触れた瞬間、頭には彼女の過去が鮮明に見えた。

彼が何より脳裏に焼き付いたのは戦争で死にかけている人のために歌を歌い看取っている一人の少女の姿である。黎明から見て彼女はとても幼く、今の彼女とは思えないほど弱く儚い存在に見えた。
そんな一人の彼女を見て、黎明は何も言えなかった。あの一人の少女は孤独だった自分と同じものを感じる。

「……手を差し出したお礼も無いのかしら」
手を差し出して固まったままの黎明に不信感を抱きつつもユエ・フェイはいつも通り威厳のある声色で黎明に向かって言葉を放つ。
黎明はその声を聞いてハッと我にかえり彼女の顔を見つめた。ユエ・フェイの顔はあの記憶の少女とは分かりにくいが面影はしっかりと残っている。
「…………俺が、守らなくては」
小さく、重く歪んだ感情のこもった呟きは二人に聞こえることはなかった。だが、彼の目はとても慈愛に満ち、少しの独占欲が混ざった目をしていた。

雲珠桜 (プロフ) [1月11日 22時] 6番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「……いつまで握るつもり?…手を差し出したお礼も無いのかしら」
少しきつい声色で黎明に向かって言葉を放ってしまうが、本当は男らしい手で握られてどきどきしたのを悟られぬように誤魔化すためである。
まさか記憶を読まれたとは、この時のユエ・フェイには思いもよらなかった。

「…ところで。例のグループについてはこの場で教えて頂けるのかしら、それとも後日?これがワタシの連絡先ね」
なんとなく目付きが変わったように見える彼にそう問いかけ、名刺を交換しようとした。黎明に無ければそのまま一方的に渡すだろう。
「ちなみに、何かトラブルに巻き込まれたとしても、相手にワタシの名刺を見せたら向こうが黙って引いてくれるはずよ。…アナタに必要かどうかは知らないけど」
得意げに付け足した。

九石 星 (プロフ) [1月12日 0時] 7番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

怪しい地下階段の先に、ならず者御用達の診療所があった。
「ジジイ、いるかー?入るぜー」
曇ったガラスドアを押しのけて、若い男が薄暗い店内に現れる。長い髪を後ろで束ね、顔には真四角の絆創膏を貼っている。だがその特筆すべきは、変な柄が印刷されているいけてないTシャツを着ているという点_____ガラシャである。
「なんじゃお前さん、まだ生きとったか」
「毎回毎回会うたびに同じこと言ってんじゃねーよ、いい加減にしろこの腐れジジイ!」
ひょこっとカウンターから顔を覗かせた老人が毒を吐くな否や、彼は青筋を立てて噛み付いた。これはもはや挨拶のようなものだった。
「ったくよぉ、あんたよりは確実に長生きすっから、ご心配なく。つーかオレ、死なねーし」
どかっとカウンターに備え付けのハイチェアに腰掛ける。ここは昔バーだったので、その時とほぼ同じ状態で診療所として再出発している。
「今日は何の用じゃ、この前睡眠薬やったばっかりじゃろう」
「んにゃ、今日は別件だ」
ぽいっと小さなガラス瓶を投げて寄越した。老人は受け止めると、えらく分厚いレンズ越しに吟味し始めた。
「なんじゃこれは」
「なんだと思う?」
にやにやしながらガラシャは聞き返したが、老人が答えあぐねていると、痺れを切らしたのかすぐに教えた。
「これを飲めば牢獄から出られるんだ。細胞Xに反応する壁を通り抜けられる」
「何っ!それは本当か?お前さんいったいどうやって…」
「まあまあ、落ち着けって。話せば長くなるぜ、それでも聞くかい?」
黒い瞳が妖しくきらめいた。

九石 星 (プロフ) [1月7日 18時] 1番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

中-長文・長い付き合い求ム。

九石 星 (プロフ) [1月7日 18時] 2番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]
(C) COMMU