幸せの国のアリス
メッセージ一覧
花助 (プロフ) [2019年5月12日 13時] 1番目の返信 [違反報告・ブロック]忠誠を誓う。忠義とは、何よりも裏切ってはならないものである。
そんな事は言われずとも分かっているのであるとランスロは一冊の本を自室の机へ放って巡回へ戻った。
幸せの国になってからこの国は大きく変わった。薔薇もなんだか前よりも誇らしく咲いている様な気がするし、雰囲気も柔らかになっている。ついつい笑みを深めると、頭を振って意識を逸らした。まずは巡回が先であろう、と。
「今日は誰が城に見えるだろうか…」
とは言え、こんな事を言ってしまうのは仕方が無い。ここは幸せの国なのだから。意識を逸らしたと言うのに、ランスロの頭はもうそれだった。
【何方でもどうぞ!】
善処 (プロフ) [2019年4月21日 3時] 8番目の返信 [違反報告・ブロック]差し伸べた手に手を重ねられると思っていたが、逆に手を取られてしまった。
ほかのお淑やかな女性と比べて予想外な行動をされ一瞬目を見開く、
しかしすぐに穏やかな表情に戻り口元に笑みを浮かべる。
この方が、年相応で美咲のアリス嬢っぽい、な
にこやかに笑い、優しく手を握らせてもらう。
すっと立ち上がると周りを見渡し、どこに連れて行こうかと考える。
ちらりと彼女の様子を伺うと、とてもワクワクしていて愛らしい。
そうだ、と小言を零し彼女に向き合う。
「細長い広間、行かないかい?」
ほら、ワンダーランドに来た時の初めの通路…。
と付け足し彼女の返事を待った。
善処 (プロフ) [2019年4月22日 0時] 9番目の返信 [違反報告・ブロック]きらきらと輝く瞳に視線を合わせ、一度にこりと微笑むと広間の方へと歩き出す。
まずはバラ園を抜けなければ。
女王は赤が好きで、一面に赤いバラ…なのだが、別の場所へ繋がる場所には
彼の趣味で別の色が植えてある。
青色のバラは…。
真っ直ぐと歩き出し、バラを楽しみながら出口を目指す。
きょろきょろと視線を動かしながら彼は多色のバラを探す。
「お、あったあった。こっちだね。」
上機嫌な声色で話しかけると、青いバラの出口にたどり着く。
謎に 扉だけ 設置された扉の前に立つと一度彼女の方を振り返り目を合わす。
「さぁさぁ、ワンダーランドののエンターテイナー、ジャックハートの移動術さ♡ あ そこ段差あるから気を付けて」
にこにこと陽気にマジックの開始のような掛け声をし、彼女に段差の指摘をする。
そこにあるだけの扉を空けたり閉めたりするが、同じ景色が続くだけ…。
彼はくすっと笑うと扉の鍵穴に胸元の鍵を差し込んだ。
「僕は今から、ここから広間に連れてってあげよう。おいで?」
扉を開けるとわずかに広間の面影が、
彼女の手をつ掴むと扉の中へと引っ張り込んだ。
するとそこには細長い広間が広がり、彼は「上出来だ。」と笑った。
善処 (プロフ) [2019年4月22日 10時] 10番目の返信 [違反報告・ブロック]すごい、そう言いながらはしゃぐ彼女を満足げに見つめる。
気味が悪いくらいに口角を上げ、そっと彼女に手を伸ばす。
頭に手を乗せ、優しく撫でると顔の前に手を持ってきて「3、2、1、」の合図の後にポンッとイカリソウを一輪出す。
小さめの花を4、5個咲かしている愛らしい花を彼女の髪にそっと挿す。
「歓喜の声をありがとう♡ すごく楽しいだろう?」
にこやかに笑った彼は聞こえるか聞こえないかの声でぼそりと付け足す。
「元の世界より、ずっとずっと、」
「アリスは、ワンダーランドの姫にはいてもらわなきゃね…♡」
また一つ芸を披露できた彼は嬉しそうに背を向け、細長い広間の奥へと進んで行く。
__イカリソウの花言葉は「君を離さない」。
善処 (プロフ) [2019年4月24日 8時] 11番目の返信 [違反報告・ブロック]ちらりと後ろを振り返る、
髪に花を挿す彼女はとても綺麗で、鏡で容姿を確認する姿はやはり【アリス】だった。
にっこりと嬉しそうな笑いながら広間の奥まで進む。
なにか言った、か…そうだな、
「君はまだ…知らないでいいことさ」
声に出てしまったか、と考えながら机上に鍵を探す。
お、時計ウサギの家の鍵
鍵に手を伸ばすと後ろから聞こえてきた声に体が止まる。
…元の世界に、帰りたい。
彼女は今確かにそういった。???
あぁダメだ、そんなのだめだ。
彼女の方をゆっくりと振り返る。
少し、歪んだ、いびな笑みを見せてそっと肩を掴む。
「そう、だなぁ」
もし、帰りたいなら、
帰りたい??
「帰らせない」
気味が悪いくらいの笑みを浮かべ、そっと震える手で彼女の肩を掴む。
「帰らないで」
帰らせない。
「いかないでくれ」
行かせない。
いなくならないで。
絶対に元の世界の家族には、
「渡さない」
虚ろな目で彼女を見つめ、そっと顔を下げる。
頭の片隅に女王の喜ぶ姿を思い浮かべ、ぱっと顔を上げるといつも通りに笑っていた。
「なーんて、ね♡」