好日

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(プロフ) [10月11日 18時] [固定リンク] PCから [違反報告]

外はすっかり暗くなった、居酒屋の一室。
狐塚組の組員の男達はいくつかある長机の周りをそれぞれが囲い、ガヤガヤと食事と会話を楽しんでいた。
この組の坊ちゃんである狐塚穣は、子分ではなく組長や彼の舎弟、幹部など組の上位層が集まる長机で、その切り長の目を細め独りオレンジジュースを飲んでいた。
(暇だ)
幹部たちはさっきから親父にばかり構っているし、子分達に絡みに行ったら明らかな壁を作られて話していても全く楽しくなかった。帰るか今ココで畳で寝転がってそのまま寝てしまいたいが、そうすると親父の怒号が鳴り響くのは分かりきっているから乾杯のとき用に頼んだビールには手も触れず、机上に並んだつまみをパクパクと食べ進める。

(プロフ) [10月11日 19時] 1番目の返信 スマホ [違反報告]

「 あ゙〜っ! これだ、 これ。 この一杯のために生きてンだ、 俺ァ…… 」
ドンッ――と叩きつけるようにしてテーブルにジョッキを置くと、 フワフワとした心地のよい感覚に目を伏せる。 やはり、 ひと仕事終えた後に飲む酒に勝るモノはない。
悪酔いしたらしい組員のひとりがビニール袋片手にえずく姿を横目に、 誰が頼んだのかは知らない枝豆を口へ放りこんでいると、 ふと視界のはしに賑やかな場に似合わない、 つまらなさげな顔をした青年が映った。
「 ……わ〜かッ、 どうかしました?
えらく退屈そうですけど 」
ズリ、 ズリと膝をすって青年に近づくと、 その顔を覗きこむようにして問いかける。

 (プロフ) [10月12日 0時] 2番目の返信 スマホ [違反報告]

青年は本部長の男に声をかけられると、つまみを頬張るのをやめてそちらの方を向いた。
「話す人がいないから、暇してたんですよ」
青年は不満気な声を出す。言葉には出さないが“君たちが親父にばかり構うせいで退屈だ”ということを暗に伝えているような声色だ。
「長時間拘束するつもりはないので、ココにいてください」
彼の服の裾をギュッと掴みながら青年は焼き鳥を食らう。

(プロフ) [10月12日 13時] 3番目の返信 スマホ [違反報告]

「 はい、 はい 」
服の裾を掴むあなたの手を宥める様にぽんっ――と叩いては、 その隣に腰を下ろす。 成長すれば可愛げなどなくなるものだと思っていたが、 どうにも間違いだったらしい。
( 可愛いヤツだよなァ……目に入れても痛くねェッてヤツだな、 こりゃア )
「 焼き鳥、 俺にも一本くれませんか 」

 (プロフ) [10月12日 16時] 4番目の返信 スマホ [違反報告]

彼に己の手を軽く叩かれ、服の裾を掴むその手を離す。
隣に彼がいることを確認し食い終わった焼き鳥の串を皿に置く。すると彼に焼き鳥の催促をされたので青年は皿からもう一本の串を手に取る。
「……ほら、お口、開けてください」
青年は最初彼にソレを手渡そうとしたのだがそうはせず、代わりに手に持った焼き鳥の串を彼に突きつけた。こっちの方が楽しいと思ったからだ。青年はなんてことないようにいつもと変わらずニッコリと微笑んでいる。

(プロフ) [10月12日 19時] 5番目の返信 スマホ [違反報告]

キャバレーのお嬢さま方ならいざ知らず、 男――それも自分の子どものような年齢のものに所謂 “あーん” をねだられるとは思わず、「は」と間の抜けた声が漏れる。
この場に二人きりであったならば付き合ってやってもよかったが、 こちらのことなど気にしていないとはいえ、 まわりには自分を叔父貴と慕う子らがいて、 なにより組長がいる。 情けない姿を晒すわけにはいかない。
そう思って、 「からかわンでください」と困ったように笑う。

 (プロフ) [10月12日 20時] 6番目の返信 スマホ [違反報告]

「……悪かったですよ。呑みの場でのちょっとした戯れ事です」
彼に暗に拒否された青年は持っていた焼き鳥の串をそのまま手渡す。
いつもなら構わず串を口内に突っ込んだであろうが、相手は彼なので大人しく引き下がることにした。
(そういやこの人はこういう人だった)
手持ち無沙汰になり、もうほとんどなくなりかけていたオレンジジュースをグッ、と一気に飲み込む。
二人きりなら……いけそうだったのにな。本当、親父が邪魔で仕方がない。

(プロフ) [10月12日 22時] 7番目の返信 スマホ [違反報告]

「そうですか」
せっかくの雰囲気を壊さぬよう、 けらりと笑って串を受け取ると、 炭のにおいを楽しんでから、 肉に歯を立てる。
「ン、 美味い。 ……あ、 そうだ。 代わりに、 俺がしてあげましょうか、“あーん”」
自身の口の端についたたれを舐め取りながら、 良いことを思いついたとばかりに、 どこか自慢げに目を細めて言う。

 (プロフ) [10月12日 22時] 8番目の返信 スマホ [違反報告]

彼の提案に手に持っていた空のグラスを机にコト、と置く。
「じゃあ、してください」
青年はニッと目を細めると、口を開けて鋭く白い歯と赤い舌を見せる。
僕からするのは駄目なのに、君からするのは平気なんだ、と理不尽に思いながらもこの行動自体に悪い気はしなかった。こんなこと、他の人間としないだろうから。

(プロフ) [10月13日 0時] 9番目の返信 スマホ [違反報告]

「 ははっ! 即答か」
そう言って、 目尻に涙まで浮かべて笑うと、 手に持っていた串からとり肉をひとつと、 ねぎをひとつ外し、 それらをそばにあった箸で掴んであなたの口元に差し出す。
「 串のままじゃア危ないンで……はい、 あーん 」
男ふたりで何を……と思わないこともないが、 それよりも青年の素直な反応に応えてやらねばという思いの方が大きいのだから、 仕方がない。

 (プロフ) [10月13日 7時] 10番目の返信 スマホ [違反報告]
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