誰もこねぇし、ビルドダイバーズRe:RISEの感想をネタバレ込みで投げる。
ビルドファイターズは「ガンプラ」を通して「ガンダム」を描くってことを一貫してたように感じる。ジオン酒場のおっさんとか、正しく俺の父親世代そのものだしな。
でビルドファイターズは大成功して「ガンプラバトル」ってカテゴリが生まれた。その後の2作はその世界観を前面に押し出してきて膨らませてくれた。でもファイターズのテイストを求めてた俺はなんとなく満足できなかったんだよな。
あくまで「ガンプラバトル」は遊びで、「ガンダム」じゃないような気がして。「遊びだから夢中になれる」ってラルのおっさんは言ってたけど。なんとなく必死に戦うための動機付けが薄い気がしちゃって。
ダイバーズはその辺、バーチャルな世界でしか生きられないサラを持ち出してきて命がけの戦いってやつをやらせることを試みてきたんだろうけど、やっぱりまだ薄味で。まぁ後半観てない人間の言えたことじゃないんだがな。
一方でRe:RISEは荒唐無稽なやり口だけど、別の惑星の人間を持ち出してきてさらに必死さを強調してきた。やっぱり我々はサディストなんだなぁと。
この作品後半のテーマって「生まれ変わり」じゃねぇのかなと。そう、オルフェンズのアルトランド一家のエピソードで出てきたアレですね。
なんかこう、本編じゃある種呪い的に描かれてた親から託される思いとか、生まれ変わりとか、命のやり取りとか、そういういろんなガンダムのエッセンスみたいなのを抽出してきたのがReなんじゃないかなって。
そう。生まれ変わり。オルフェンズだと「託される思い」的に描かれてはいたけど結局のところ後半のゴタゴタで投げっぱなしになってた感は否めないんだけど、Reではイヴとアルスの生まれ変わりを事実的に描くことで補強を加えつつちゃんと回収してくれたというかなんというか。
あと、ビルドシリーズ、基本的に親子仲が良好なのがいい。イオリ父のでっかい背中も、ヒロト父のほっそい背中も、カザミ父の今はもう見えない背中も...
そう、Reの主人公たちみんな何かしら大事なものを失ってるんですよね。それをお互い補って、いや補えてはいないのかもしれないけど、もう一度立ち上がろうとしてくる姿好き。こういう物語の構造すごく好き。
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