○○への手紙
メッセージ一覧
我が父へ！
拝啓、以下略
さて、今日は9月20日です。今日は一体何の日でしょうか。ﾁｯﾁｯﾁｯ、ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ、正解、あなたの命日です。
早いような、遅いような、そんな時の流れでしたね。貴方が去ったという事実は、今でも受け止めきれません。どうせどこかで生きている、というか、まぁ、離れてた時期が長かった上、最後は入院してて全く会えてなかったので、実感が湧かないんですよね。
それにしても、酷すぎやしませんかね。私がずっとずっとお願いして、やっとの事で一緒に住めるようになったのに、2年くらいしか同じ家で暮らしてませんでしたよ。毎日おはようとおやすみを顔を合わせて言える、それがどれだけ嬉しかったか。貴方と住むことが私の中での1番の夢だったのに、、一瞬で終わってしまいました。もう二度と会えないなんて、そんなのあんまりです。
死ぬ時だってそうですよ。私は全然素直になれなくて、貴方に直接好きだの愛してるだの、言えたことがありませんでした。だからせめて、最期に貴方を看取る時、貴方に今までの気持ちを、感謝を、愛を、全て伝えるつもりでした。絶対に貴方の最期を看取る気満々でした。
なのに、なのにどうして。急いで学校を早退して、病院に向かったのに、どうして、着いたらもう、会えなくなってるんですか。何度名前を呼んでも、体を揺らしても、反応もせず、ただ口を開けるだけの貴方を見て、私は、本当に、本当に後悔しました。どうしてもっと早く伝えなかったのか、全てを話さなかったのか、貴方についていなかったのか。だって、そんなに早くだなんて、そんな、思わなかったんです。一緒に最期の病院選んで、一時帰宅するために家にベッドも運んだじゃないですか。私はまだ、貴方と過ごす気で、貴方と別れる気なんてさらさら無かったのに。あまりにも急で、何も考えられませんでした。
私、別に貴方が長生きするとか、別に思ってませんでしたよ。きっと早死にするだろうなって、勝手に思ってました。お爺さんになる貴方を、どうしても想像できなかったから。でも、高校卒業おめでとうって、就職出来て良かったねって、免許取れたからこれからは店で飲んでも運転してもらえるなって、成人したからこれでお店で一緒にお酒飲めるねって。たくさん、たくさん言って欲しい言葉がありました。せめて成人まで、せめて高校卒業までって、希望を少なくしたのに、貴方って人は、何も待ってくれませんでしたね。本当に酷い人です。
今はもう、高校卒業して、新社会人として半年頑張ってます。時々、いや、毎日辛いことばっかで、家で母にブーブー文句言って、ギャーギャー言いながら泣いたりしてますけど、私は元気です。母もまぁ、一応夜勤続けてて、順調に太っていってますけど、まだ元気だと思います。2人で貴方の事を思い出して泣いたり、え、本当に死んだんだっけ？なんて話をしてたりしますけど、先日無事一周忌法要も終わりました。貴方はあのお坊さんのお経お気に入りでしたよね。どうですか？空の上だか土の下だかは分かりませんが、自分に向けてのお経、中々聴き応えありましたよね。相変わらずカンカンと煩かったですが、お経中に貴方の事を思い出して笑いそうになりました。やめてください。
まぁ、長々と書きましたが、一発書きなので全然纏まってないですし何が伝えたいのか未だに分かりません。取り敢えず、1年経ったんだね、向こうでも元気でやってるといいなって話です。
それでは、ここら辺で。来月は私の誕生日なので、しっかりとお祝いしてくださいね。今年こそはSwitchが欲しいな。なんて。あ、ちゃんとアサクリもやっておくので、安心してください。
貴方の娘より！
娘 (プロフ) [2019年9月20日 19時] 1番目の返信
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