箸レーゼのボード
あぁぁぁぁもう… 2023年3月11日 20時 /かまちょな私を… 2023年3月10日 22時 /夜分遅くに失礼… 2023年3月6日 1時 /あの雨のフェリ… 2023年3月5日 16時 /初期の頃のお姉… 2023年3月5日 15時 /フルートロンボ… 2023年2月27日 18時 /今日は2月20日… 2023年2月20日 19時 /よし約二年ぶり… 2023年2月20日 17時 /ボード書き込み… 2023年2月17日 21時 /ふふふ伊兄弟い… 2023年2月4日 22時
メッセージ一覧
osyake (プロフ) [2023年3月6日 1時] [固定リンク] [違反報告・ブロック]夜分遅くに失礼します。
お友達申請ありがとうございますー!箸レーゼさんの作品好きでよく読んでいます!
私もまた更新を始めようと思うのでお互い更新頑張りましょうね!!!
箸レーゼ (プロフ) [2023年2月20日 19時] [固定リンク] [違反報告・ブロック]今日は2月20日なので、姉の好きなところとか尊敬するところをたくさん書き連ねます。2月20日が何の日かは知りません
箸レーゼ (プロフ) [2023年2月20日 18時] 3番目の返信 [違反報告・ブロック]朝菊です
菊ちゃん目線でなんか思い詰めすぎる話。
*
蚊帳の外、そう言い切ってしまえれば楽だったのかもしれない。
でも残念ながら私は完全に外にいるわけではなかった、私は得意の愛想笑いで輪の中にいる。それは自分が望んだのか、望まなかったのか、それすらも分からないほどに欠落した感情。
否、私の身体の芯には、手の着けられないほどに熱い情の炎が燃えていた。逆に言えばそれ以外は無いのだ、それを逃がすための導火線も、消すための水も。
「菊?」
「ああ、いえ。なんでもありませんよ、アーサーさん」
「そうか。まぁ今日は少し冷えるしな、体調が悪くなったならすぐ言えよ」
「……お気遣い、感謝します」
私の方に軽く向き直って、小さく笑みを零す彼。その十秒にも満たないささやかなやり取りが、無性に恋しくて苦しかった。
待って、まだその瞳に私を映していてほしい。そう言えたなら。
しっとりとした夜の重い空気が、雨の匂いを帯びていく。降るのだろうか。
“アーサーさん。とっても月が綺麗に見えるんですけど、見に来ませんか”
そう誘ったのは確かにこの私だ。
そしてそれ以外に何も言わなかったのも。
だから私には、現状に不平不満を言う権利など無いのだ。そう、それは閉じ込めて見えないふりを、無かったふりをしなくてはならない。
「…………」
「あっおいアルフレッド、お前まだ未成年だろ。酒なんてまだお子ちゃまには早い」
「えー別にいいじゃないか!アーサーのケチ、そんなんだから飯がまずいんだ」
「お互い様だろ、飯がまずいのは!」
私との付き合いよりも、当然アルフレッドさんとの付き合いの方がアーサーさんにとっては長いはず。それは、頭の中では分かっていることなのに。
私は案外単純な男だったのでしょうか。
たった二人で過ごした時間が長くなればなるほど、貴方を独占したい想いが強くなっていくのです。
独りで、静かに庭に出て眺めた月。それは、
「綺麗ですね、アーサーさん」
口をつけていない酒に、波紋が小さく広がっていく。
『綺麗』と形容した月が、歪んでいった。
箸レーゼ (プロフ) [2023年2月4日 22時] 1番目の返信 [違反報告・ブロック]クズな弟と表面上いい奴な兄
*
兄弟で同じ人を好きになる。
それは物語の中の話なのだと思ってきた。
兄は彼女を抱きしめ、今頃他の女と過ごしているであろう弟に舌打ちをした。
「ねぇ、フェリってばひどいの」
「お前馬鹿じゃねぇの、あいつはそういう奴だって知ってるだろ?」
「そういう奴ってどういう意味?フェリはちょっと浮気性気味なだけだよ」
「だったらよかったけどな、」
「いくらロヴィでもフェリを否定するのは許せない。ねぇ、撤回して」
「あーそうかよ、もう好きにしろ」
弟は多少歪んだ性格をしていた。
何よりも…誰よりも彼女を愛しているのに、一番大切な彼女を蔑ろにする。
外で他の女と遊んでは遅くに帰ってくる。その繰り返し。
「なぁ…………」
「なに?」
「バカ弟のどこがいいんだよ」
「全部。私のこと愛してくれるから。私にはフェリしかいないの」
「じゃあ俺もお前を愛してるって言ったら?」
「だから何?別に関係ないでしょ」
「フェリシアーノを昨日見かけたんだけど、写真見るか?……ほら」
「なに、これ………………」
「何って、見て分かるじゃねぇか。こいつお前とはまだなくせして他の女取っ替え引っ替えしてんだよ、最低だろ?」
絶望にその目を染めた彼女を横目で見て、兄はひどく興奮した。
ぞくり、と身体に走った欲を唾と共に飲み込む。
ああ、楽しくてしょうがない。弟から彼女を奪うのはなんて最高な気分なのだろう!
「ふぇり………は、ぇ、あ、?」
「あんな最低クズ男、黙ってやり返してやればいい。な?」
「う、…ん」
ああやっぱりこの女はこの上なく馬鹿で愛おしい。
兄弟なのだから。
弟と兄の性格、嗜好、似通うのは不自然なことではないはずなのである。
「俺はお前を裏切らない」
企みは秘めたままで、兄は静かに微笑んだ。