珠之梅のボード
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猫猫 (プロフ) [6月11日 0時] [固定リンク] [違反報告・ブロック]珠之梅さん、こんばんは。
リクエスト添削の内容を再送させていただきます。
以下本文。
おそらく気にされているお話について比重を置いたアドバイスになります。
まず良いところを上げますね。
キャラ→主人公くんはだいぶダウナーで消極的かつ大人びた思考回路をしているがなんだかんだ優しい人間、少しだけ天然で人にあだ名をつけたり、聞いていたはずなのに自分の世界にトリップしてしまうゴーイングマイウェイタイプ。良くありがちな青少年らしさが詰まっていながらも、舞台とも上手く馴染んでいるように思います。
そこのキャラ周りに関しては酷くはっきりと、ぶれることなく描かれているかなと思います。
さてここからは本文の添削です。
恐らく上手く書けなかったと朱之梅さんご自身が思われている2話目。
こちらからみて、こういうことが書きたいというのはすごく伝わるとてもよい文であると同時に、少しばかり説明口調になりすぎているように思いました。
例えばここ。
爆豪勝己はそれを気にもとめず、ノートをベランダからポイッと放り投げた。…ベランダの下は確か…鯉がいたような。
ノートがさらにボロボロになってしまう、そう思ったので取りに行くことにした。
初見の感想はそうこんなお話が読みたい、ケドなんか違う!です。
多分おそらく、珠之梅さん自身がなんかしっくり来ないと思ったところが、そのまま私にまで届いてしまったのではないでしょうか?
さて、この文を折角ですし、地操くんらしく、私なりに書いてみましょうか。
ウニはそれを気にも止めず、ノートを軽々しく窓の外に投げ捨てた。
相変わらずな彼に呆れ混じりに息を吐いて視線を元に戻す。
彼は変わらないな、もう中学三年生だと言うのに。その自覚が彼にはないのだろうか? そんなことさえ思ってしまう。
ふと、遠くで小さく水の跳ねるような音が聞こえる。
……そういえば、池のような場所があったか。
よく用務員さんがその池にエサをやってるのを見かける。鯉だかなんだか、住んでいたような気がした。
でもそんなもの俺には関係ない。
俺はマリモと仲いい訳でもないし、気にかける義理はない。
…………だが、気にかけてはならない道理も別にない。
──はぁ。
俺は席を立ち、教室を後にする。
別に誰かのためとか、そんなおキレイなヒーローじみたモノじゃない。
ただ爆破されたあのノートがあれ以上、ボロボロになるのは何となく、見ていられなかった。
……それだけだ。
これはあくまで1例です。
だって私は地操くんについては考察し、綴っているにすぎませんから、朱之梅さんから見ればいや、この子はこういうところがあるから、こうは考えない! 行動が、理由付けがなんか違う!となるところもあると思います。
でも、やりたかったことはこういうこと、では無いでしょうか?
さて、ボロボロになるから取りに行ってあげよう。という文は非常にシンプルでわかりやすいと思います。
ですが、せっかくの一人称視点。淡々と説明するよりは、地操くんが何を考えて居たのかに比重を置いて説明し直してみてください。
葛藤があったのか、それともなかったなら、それについてどう思いながら行動しているのか。癖を混じえたりしつつ、どう動くのかリアルに想像してみてそれをアウトプットするだけできっとたちまちイキイキとして見えることでしょう。
そんなもんです小説は。
アドバイスは簡潔に言えば、シンプルイズベストとはいえ、人間は複雑な生き物なのでもう少し、矛盾したりさせても大丈夫ということです。
例えば俺には関係ない!って言いながら足は池のほうに向かってしまうなんて言うふうに場面転換と併せて書けば、この子なんだかんだ良い奴なんだな、なんて印象が色濃く見えるはずです!
少しでも、この回答で珠之梅さんの悩みが解消されますように。
これからも頑張ってください☺️