黒髪の白雪姫❄️🍎のボード

黒髪の白雪姫❄️🍎のプロフィール | 発言 (黒髪の白雪姫❄️🍎の最後の書き込み: 「ウログは卒業、イメロ...」 @黒髪の白雪姫❄️🍎のボード [2022年9月5日 23時] )

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脚本
「...なんだこれは!?」
ある一人の男が低い声で叫んだ。威勢の良い声が部屋中に響く。
男は''脚本''と呼ばれる書物を読んで叫んでいた。脚本には主人公がどのように行動し、どのようなイメージで、このように発言する。といったようなものを記したいわば台本のようなものであった。これは男にとって所属している組織の存続にかかわるものであった。この脚本に書かれている主人公の行動は、所属員を容赦なく犠牲にしていくもので、今までのその残虐なやり口、行動、発言がピッタリ一致している。もちろん犠牲になった所属員もこの脚本の中で登場しては主人公に狩られた。このまま主人公の活動が続けば、組織は確実に滅ぶ。男は解決策をこの脚本に求めた。
しばらくこの脚本を読み進めていくと、先ほど自らが発した叫び声が載っていた。絶句した。男は背筋が冷えていく感覚に襲われた。そこには、これから男の身に起きるであろう出来事がしっかりと書かれていたからであった。まもなくこの部屋に主人公が来る。
「嘘だ!...そんな!!」
脚本にも載っていた絶望から出た言葉を言い終えた瞬間、部屋のドアが勢いよく開いた。男の視界の端に主人公が映る。
が、それは一瞬で眼にも止まらぬ速さで主人公は男の後ろを取り、手慣れた動きで男の首を締めあげた。
「...ぁ...が.......」
喉が締め付けられ、気管と頸動脈が閉塞し、眩暈と息苦しさに喘いだ。初めは暴れていた体も、徐々に力が入らなくなっていく。やがて男は意識を失った。
それきり、男は意識を取り戻すことは二度と無かった。
ザコキャラはこうして世界に一人だけの主人公のために命を消耗品のように消費される。

コメント専用アカウント (プロフ) [2020年6月29日 20時] [固定リンク] PCから [違反報告]

最後の言葉がこのストーリーを絞めていて素敵です!!

黒髪の白雪姫❄️🍎 (プロフ) [2020年6月30日 17時] 1番目の返信 スマホ [違反報告]
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