那戯田沢 亜須のボード

那戯田沢 亜須のプロフィール | 発言 (那戯田沢 亜須の最後の書き込み: 「おんそやねー」 @那戯田沢 亜須のボード [2021年2月16日 0時] )

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お姉様此方です!

那戯田沢 亜須 (プロフ) [2019年8月13日 22時] [固定リンク] PCから [違反報告]

「や……て…っ」
そう魘されながら身をちぢこめた途端抱えていた郁葉の頭が膝から落ちる。
「と…さん…」
そして篠崎は酷く辛く、苦しい過去に涙を溢していた。
ーー
そう、でしょうか?
そうですか…あまり無理はなさらないでくださいねお姉様……

那戯田沢 亜須 (プロフ) [2019年8月13日 22時] 1番目の返信 PCから [違反報告]

「…っ"、はっ……」
郁葉は無理矢理、厭な記憶を頭から追い出した。
そして、衝撃に目を瞑る。
「?!…篠、崎……君…?」
と、涙を流している篠崎を見詰め出すのであった。
ーー
嗚呼、そうさ。
ん、有り難う……無理はしない様、努めるよ。あっ、返事遅れてしまって済まないねぇ。通知に気付かなかったのだよ…本当に御免よ、我が妹に淋しい重いをさせてしまった事を謝るよ

七海@返事・更新頗る滞ります (プロフ) [2019年8月15日 21時] 2番目の返信 スマホ [違反報告]

「や…こわ……みか……」
いやだ、こわいと言うような寝言をいってから小さく妹の名前を呼んでボロボロと泣く。
「だ…かた……けて……」
そう過去の夢に魘される篠崎は酷く小さく、子供に見えた。

そうなのですねお姉様!
はい、そうしてくださいなのです。
むぅ……心配したのです…

那戯田沢 亜須 (プロフ) [2019年8月15日 21時] 3番目の返信 PCから [違反報告]

「…っ"、篠崎君……」
迷う。
若し、自身も篠崎と同じ様な立場に遭ったとしていたら。
だが、迷っている暇は無い。
「……今、扶けに行くからね_____」
そう云い、郁葉は心の中で祈りを捧げた。
ーー
嗚呼、そうとも。
ん、頑張る…よ。
す…済まない……心配を掛けてしまって……本当に御免よ?…許して呉れるかい……?

七海@返事・更新頗る滞ります (プロフ) [2019年8月15日 21時] 4番目の返信 スマホ [違反報告]

「や……」
そう魘される篠崎は遠い昔の記憶を見ていた。
『やめてとうさん…!』
そう泣きながら妹の首を絞める父親の足にすがりついて止めようとする。
だが、それも一瞬で直ぐ様蹴飛ばされて無様に床を転がる。
『ぅ…げほっうぇ…』
そう腹を蹴られた事に胃液を吐きながらも手を伸ばして父親の足を掴む。
『や…て……』
『うっせぇ!黙ってろ!』
そう怒声をあげてまた蹴飛ばされる。
涙で滲んだ視界の端に弟である紡が母親に殴られていたがその目はただ妹である美香を優先しろと言っていた。
それを痛そうな表情で見てからまた立ち上がって父親の足にしがみつく。
だが、それすらも既に遅かった。
『あ…ぅ……』
かくんっと糸の切れた人形の様にもがいていた妹の細く小さな腕が垂れ下がる。
父親が妹の首から手を離したとたん妹は床に落ちて力なくただその場に転がっていた。
その瞳孔は開いていて何も映していなかった。
全ての音が遠くに聞こえる中、篠崎は妹の体を抱き締めてただ静かに涙を流しながら何度も名前を呼ぶ。
「み…か……?みか…?みか…?みかみか……?」
そう呼ぶが何時もの様に嬉しそうに笑うことも、話す事もない。
その状態の妹の体をただ抱き締める。
「いきてる、よね?あった、かいもんね…?」
そう言い聞かせる様に言う篠崎は壊れていた、
その様子を小さな紡は泣きながら見ており、そして殺してしまった事に慌てる両親へと殺意を向けていた。
ーー
ファイトなのです!
…ぎゅーして撫でてくれたら許します…

那戯田沢 亜須 (プロフ) [2019年8月15日 22時] 5番目の返信 PCから [違反報告]

「……何だい、此の有り様は___」
目を見開き、只茫然とした様子で目の前の光景を見詰める。
「っ…先に、篠崎君の親御さん、を如何にかしないと……」
と、夢の中へと入って行く郁葉の姿が其処には在った。
ーー
有り難う。
ん、判った。淋しい思いをさせてしまって済まなかったねぇ…もう、しないから許して呉れると有り難いな(ぎゅっーと優しく抱き締める)

七海@返事・更新頗る滞ります (プロフ) [2019年8月15日 22時] 6番目の返信 スマホ [違反報告]

『ころす…殺してやる……』
そうボソリと紡は呟く。
『殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる』
そう何度も小さな声で呟き続ける紡の中では何かが崩れ去っていた。
『みか…みか……』
そして少しずつ冷たくなっていく妹の体を抱き抱えて泣く篠崎は見ていて痛々しかった。
そして両親はと言うと急いで荷物を纏めて家から逃げ出した。
その様子を復讐心とそして憎悪に染まった真っ黒な瞳で紡は見送りふらふらと立ち上がった。
『かなめにぃ…ぼく、あいつら殺してくるね?かなめにぃはここにいて…』
『う、ん…』
その言葉にただ妹が死んだ事にショックを受けて呆然としていた篠崎は頷いた。
紡は酷く冷たい笑みを浮かべて台所から包丁取り出して鞄に入れて呟く。
「あいつらはいきてちゃいけない…ぼくの、ぼくのみかとかなめにぃをこわしたんだから』
そう言う紡は殺意を纏いながら出ていった。
ーー
絶対、なのですよ…?本当に、寂しかったのです…お姉様のばか…ゆるしてあげるのです……

那戯田沢 亜須 (プロフ) [2019年8月15日 22時] 7番目の返信 PCから [違反報告]

「…ッ…却説、篠崎君の親御さんは____」
そう云って、未だ痛む頭を押さえ乍、篠崎の親を探し出す。
「…っ、如何か……これ以上、犠牲者が出ません様に____」
…と、願い乍。
ーー
うん、しない。絶対にしないよ。かく云う私だって、寂しかったりするのだよ…?ふふっ、有り難う。あっ、今から勉強してくるから、終了次第返事を返しに来るね。では行ってきます

七海@返事・更新頗る滞ります (プロフ) [2019年8月15日 22時] 8番目の返信 スマホ [違反報告]

『ふふ、あは!あははは!』
そう狂笑をあげながら何度も何度も紡は両親の死体を刺す。
『こわれろ…こわれろ…うふふ、あとかたもなくなるほどに』
そう言い続ける紡の前に一人の小さな十歳くらいの少年が現れた。
『お前…人を殺したのか』
『あはは!それが?こんなやつら人じゃないよ!ばけものだ!』
人の皮をかぶったばけものだ!
そうケラケラと笑いながら言う紡を少年は静かに見詰めてから被っていたフードを外す。
そのフードの下には綺麗な真っ白な髪と蒼い澄んだ瞳があった。
『お前はもう普通に生きる事は出来ないだろう。だから、俺についてこないか?俺ならお前に生きる術を教えてやれる』
そう言う少年の言葉に手を取った。
『俺は幸…本名は今は伏せさせてくれるか?』
『うん、幸だね。僕は篠崎紡。よろしくね』
そして少年、幸に連れられて紡は深い闇へ、人殺しの世界へと行ってしまった。
一人残された篠崎は冷たくなった妹を抱えながら押し入れの中で眠っていた。
『たすけて…』
そう小さく寂しそうな声を出して。
ーー
それならいいのです…お姉様もそう思ってくれてて嬉しいのです…!
いってらっしゃいなのです!頑張ってなのです!

那戯田沢 亜須 (プロフ) [2019年8月15日 22時] 9番目の返信 PCから [違反報告]

「……ッ、何処だ…?何処に居るんだ…ッ…!あれは…」
目を凝らす。
そう、目にしたのは幼い頃の紡の姿。
「…紡、君……と、もう一人の彼…は___と、危ない…危ない……!」
本来の趣旨を忘れ去る処であった。
「…疾く、親御さんを見付け出さないと……」
と、踵を返した。
ーー
ふふっ、私もだよ。
無事終了したよ。我が妹よ。待っていて呉れて有り難うねぇ

七海@返事・更新頗る滞ります (プロフ) [2019年8月15日 23時] 10番目の返信 スマホ [違反報告]
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