空天 馬の発言リスト

深夜遅くボード失礼します。未宇さんの企画に参加出来てうれしいです!短編が完成したので載せさせて頂きます~。11番の轟×猫で『熱の海で溺れる魚』でお願いします
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「・・・何、その頭の」
「何って・・・。見たまんまだろ」
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部屋に入るなり早々、目に飛び込んできた光景に驚いた。確かに見たまんまだが、そういうことじゃない。ソファの上に腰掛けた轟君の頭部に、左右で違う彼の髪色と同色の猫耳が生えていたのだ。
一体どうして猫化しているのか分からないが、その猫耳は髪と相俟ってとても似合っていた。
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「・・・昨日は生えて無かったよね」
「ああ。今日の朝、気付いたら生えてた」
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それにしても、唐突だ。誰かの個性によるものだとしたら物凄く厄介である。どういった作用があるのかが皆目見当が付かない以上、対処しようがない。
頭を抱えながら観察して見ると、服の隙間から先が赤い尻尾がゆらゆらと動いているのが見えた。
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「轟君。猫みたいになったとか、何か変わったこと無い?」
「いや、特にねえな」
「そっかぁ」
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それを聞いて胸を撫で下ろす。何も支障が無いのならば、自然に治るのを待てばいい。
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「・・・あ」
「どうかした?」
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何か思いついたかのような轟君の声に、尻尾から顔に視線を移す。途端、頬が熱に浮かされた見たいに暑くなる。
轟君の灰色と翡翠色の双眸が目の前に佇む私の姿を映し、口の両端を上げて微笑んでいた。
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「にゃあ」
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心地よい声音で紡がれた猫の鳴き声の真似に、心臓が五月蝿くなる。片手を丸めて手招きする仕草は、猫を真似ているのか。反則だろうそれは。
仕舞に黙ったままの私を見て、首を傾げた轟君に思考は停止する。
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そして、暑い熱に溺れた。

空天 馬 (プロフ) [2018年8月30日 3時] PCから返信

未宇さん誕生日おめでとうございます~!
素敵な一日になる事を願ってます!!

空天 馬 (プロフ) [2018年8月18日 0時] PCから返信


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