vagueown
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メッセージ一覧
( ˙꒳˙ ) (プロフ) [2019年3月3日 16時] 64番目の返信 [違反報告・ブロック]それからも話を続けて、いい時間が過ごせたとは思うのだが、もう日付も変わっている。そろそろ帰らないといけない。今日は昼前に組織に呼び出されている。組織に足を運ばないといけないと思うと頭が痛くなってしまうが、行かない選択肢は自分にはないわけで
「フェニール また会える?」
このまま終わるのは何だか名残惜しい。また会いたいし、色々な話がしたい。一方的に話しかけただけなのにだんだんとちょっとだけだが、ちゃんと返してくれていたのには嬉しかったのだ。それに話を聞いてくれる相手が居るのが久しぶりで心地よかったのだろう。自己満足なのは分かっているが、また彼にあって話を聞いて欲しいのだ
「俺、また会いたいな」
連絡先を交換する手段もあるがあいにく今は仕事用の携帯しかなく、プライベート用の携帯は部屋にあるはず。分からないのは、もう何日もプライベート用の携帯は開いていないから、開けば女からの連絡がうるさいのだ。男も女もいける口で、男の連絡先は基本聞かない、その日限りが多いから。だが女は嫌でも連絡先を押し付けてきて、連絡しろとうるさいのだ。ああ、携帯解約して買い換えようかな。それもそれで手間だな、と考えつつ彼を見る。
また自分と会ってくれるだろうか
666 (プロフ) [2019年3月4日 7時] 65番目の返信 [違反報告・ブロック]それから、疲労を無視できるところまで延々と話を続けて……楽しい時間を過ごせた、とは思う。けれどそろそろ能力を維持するのもそろそろ限界で、時間もいつのまにか日付を跨いでいた。数時間も話し込んだ経験がないため気付かなかったが、相当話していたのだと知りフェニールは僅かに驚愕する。
今日は非番の続きだ。昨夜無理矢理仕事をねじ込んだがために非番として休める日は今日と明日だけになってしまったのだから少し不満はあるが、こうして息吹と出会えた分で塞翁が馬、ということにしておく。
「え……」
最後に、といった調子で問われた言葉にフェニールは瞬く。元々また会うつもりだったのだ。
確かにフェニールも息吹も裏社会の住人で、下手に身分を明かせばこうして話すこともできないような下っ端である。だが、互いのことを詳しく話さなければ話すくらいは許されるし、友人関係にまで口を出すような人間は、さすがの組織にもいない。
「……俺でもいいなら、また、会いましょう」
次はいつ会えるだろうか、と思えながらコートの内ポケットからメモ帳を取り出し、破り取ったメモのページに自分のプライベートの携帯のアドレスを書いた。自分のアドレスを人に渡すのは恐らくはじめてで、少し緊張したけれど、フェニールはそれをきちんと息吹に手渡した。
( ˙꒳˙ ) (プロフ) [2019年3月4日 21時] 66番目の返信 [違反報告・ブロック]また会いましょう の言葉と渡されたメモ。そこには彼の携帯のアドレスが書いてあって、思わず嬉しそうに目元を緩めてしまう。また会えることと、彼からアドレスをくれたから。会える、とだけ言ってくると思っていたからか、自分からアドレスを渡さないとなと薄々思っていたのだろう。でも彼が自分から渡してくれた。それがむしょうに嬉しくてたまらなかった。
「んじゃ、またな フェニール」
席を立ち彼のお酒の分と自分のお酒の分を払ってもお釣りが出る金額の紙幣をグラスの横に置くとマスターと笑いあって店を出る。奢ることは初めてでもないし、お金は有り余っているからたまにこうして自分から出すこともある。彼は気にしているかもしれないけれど
もうすっかり闇に染まった街を歩きながら一目散にマンションへ帰ると、どこぞに置いたプライベート用の携帯を探す。
あぁどこに置いただろうか…。
探して探して見つけたのは、ベッドの下。そういえば連絡が面倒で放り投げたんだったな、と考えつつベッドを背もたれにして先程のメモをとりだし、入れていき完了したあと、[息吹です。フェニールの携帯ですか?]なんて、半信半疑だからか敬語で打つとそのまま送信する。彼からの返信がくる間、今までの女のアドレスを消し始めたのは言うまでもない
666 (プロフ) [2019年3月5日 7時] 67番目の返信 [違反報告・ブロック]疲労で回らない頭なりに息吹の笑顔に視線を返し、さて帰ろうかと財布を探るとマスターに手で制された。……どうやら奢られてしまったらしい。観察力と注意力が欠如していることだ。これは早く休む以外に回復方法はあるまい、と頭を掻き、一足先に帰っていった息吹のことを考える。恩を返すつもりで、また恩を受けてしまったのだ。困ったことである。
苦さを混ぜた様子で眉を下げ、フェニールはマスターに頭を下げるとバーから出ていった。どろりとした夜の澄みながらも重い空気へと足を踏み入れた。慣れた空気だ。深呼吸すれば肺を腐らせるような、目を閉じればそのまま瞳を茹でるような、肩からすべて押し潰そうとする真っ黒な空気。
「……ん、」
アパートに行き着く前にぴろりん、とポケットの中で携帯が震えた。それは仕事用の携帯ではなく、プライベートの携帯の着信音で。
機種変しないままで少しだけ重い携帯を開き、届いたメールに少しだけフェニールは目を細めた。敬語で書かれた文面が少しだけ、おかしいような気がした。
「……Yes,I'm Feneir Zwan.」
母語である言葉で返信を打ち、それから下にもう一文付け加えて日本語での返信を書いた。……まだ自由会話を文面で打つには不自由であるためだ。
「『あっています。俺はFeneirです』」
文法間違っていないかな、等と呟いてからそれを送り出す。
それから程無くしてアパートに到着。今度こその非番にフェニールはまた、文字通りベッドの上へ行き倒れた。
( ˙꒳˙ ) (プロフ) [2019年3月5日 20時] 68番目の返信 [違反報告・ブロック]携帯は便利だが自分にとってはあまり必要のない道具。仕事用の携帯は連絡等があるために使うのだが、プライベート用の携帯はあまり使わない。確かに仲のいい友人や美容室などの連絡先はあっても、それを使うのは月に一度あるかないか。返信の通知さえたまってしまうのだから
彼に送ったメールの返信は彼の母国の言葉と日本語で、ある意味外国語の勉強になりそうだなと感じてしまった。ただここでまた返してはダメだろうと思ったのは、彼の顔色のせい。やはり疲れがたまっていたのだろう、どんどんと顔色は悪くなっていっていたのに気が付いていた。だから少し時間をあけて返信しよう、そう思い過ごしたのが深夜のこと。
今はすっかり夜も開け昼前。自分はというと組織に呼び出されていた。
「なんかようですか」
組織に足を踏み入れるのは月に二回。仕事の連絡は全て携帯だし、仕事中はイヤホンで会話を交わすため実質ここに来る意味はないが、長に決められたこと。
『こういうのがでまわっとってな』
見せられたのは写真の数々で、それは表社会ではけしてしてはならないような事。それにしてもなんで今更こんな…と感じてはため息を溢す。
確かに敵対している組織のやつの顔もあるし、新米のような顔もある。敵対している組織なんてやまほどあるから、誰がどこの所属かなんて覚えていないけれど
『片っ端から、潰してもらえるか』
「俺が?」
『お前さんくらいじゃろ。相手の顔を覚えているのは。それにこいつらが表の住民を引き込むかもしれん』
正論を投げてくる長を見るわけでもなく、頷かないわけにもいかないのでちゃんと頷いた。