幽世学園
「あー暇だなぁ… 2018年9月9日 0時 /篠原さん 2018年9月6日 21時 /萌心ちゃん 2018年9月6日 21時 /102 2018年9月6日 18時 /とある教室で清… 2018年9月5日 21時 /ゼロくん 2018年9月5日 21時 /佐崎先生 2018年9月5日 20時 /101 2018年9月3日 8時 /佐崎さん 2018年9月2日 16時 /式波くん 2018年9月1日 21時
メッセージ一覧
(^ー^) (プロフ) [2018年9月6日 21時] 1番目の返信 [違反報告・ブロック]「おはようございます。今日もいい天気ですね」
半澤は誰にともなくそう言って、手にした如雨露を花壇に傾ける。さあっと雨のように零れていく如雨露の水はどこか幻想的であった。
朝露を浴びたみたいに花びらに水滴がついていく。それが日の光を返して、その空間だけ、まるで生きているようだ。
だが、ここは幽世。現世で言うところの「あの世」というやつだ。生きることをやめた……というと多少の語弊はあるが、現世では生を絶たれた者の世界である。もちろん、半澤もその例に漏れない。
ただ、この世界が一口に「あの世」ではなく「幽世」と表現されるのは、この世界の特殊性にあった。
ここは、幽世学園。現世で死んだ者たちが集い、「異能力」を得て現世に戻ることを目的とした、一口に言ってしまえば異質な空間だ。
半澤もある異能力を持ち、この学園で過ごしている。
……が、そんなシリアスなような世界観など微塵も感じさせないように、半澤は笑顔で過ごしている。露のついた花びらを見て、生前からの趣味であるカメラを手に、
「見つけた」
とぱしゃりと一枚。見つけた、というのは彼の能力発動の呪文であると同時、彼の口癖であった。
撮ったばかりの花の写真を見て、デジタルカメラの画面に触れ、もう一度「見つけた」と彼は言う。すると手の中には写真そのままの生き生きとした花が一輪。ふふっ、と彼は微笑んだ。
そのとき、彼は人の気配があることに気づいた。別段、生前からのこの癖を彼が恥じらうことはない。彼は人の気配の方に振り向き、その姿を認め、屈託なく笑った。
「おはようございます、篠原さん」
サヨナラ (プロフ) [2018年9月6日 22時] 2番目の返信 [違反報告・ブロック]何故、わざわざ死んだあとも学校や委員会なんて面倒臭いことをしなくちゃいけないんだろうか。死んだらそこで終わり、後は天国なり地獄に落ちるなりすればいいのに、私たちは生きている。…否、正しくは存在している。
現在は生前と何ら変わらない充実していないスクールライフを送っている。そして今はそのスクールライフの一貫の委員会の仕事。死んでまで委員会なんてする必要はあるのか なんて思うが、植物はまぁ嫌いじゃないし植物には何の恨みもないから水やりや手入れくらいはしてあげる。
……本当我ながら物好きだな。
でも、物好きは私だけではない。
『おはようございます、篠原さん』
目の前にいる彼もそうだ。
彼とは、手に花を持ち此方に笑みを蒸せてきた同じ委員会に所属している半澤。私よりよっぽど物好きでかなりの変人だと私は思う。
「……水やり終わってるみたいだし、もう用ないし部屋戻るから。」
口から出た言葉は、おはよう なんて彼に対する挨拶ではない。
見た感じ色とりどりに鮮やかにそして美しく咲く花たちの花弁には水滴が滴っているため、水やりはもう彼が済ませたみたいだ。なら、もう自分はここにいる必要はないし、何より無駄に人と関わるのも疲れる。
やっぱり一人でいた方が性にあうのだ。…というか、人とかかわることに慣れていないため何か自分が変なことを言って文句をつけられるのが、ただ単に面倒臭いだけだったりする。
(^ー^) (プロフ) [2018年9月7日 17時] 3番目の返信 [違反報告・ブロック]「あっ、ちょっと待って」
引き留めるために彼女の腕を掴んだら、手から落ちた花がまるで幻のように消えた。これが半澤の能力である。
ちょっと勿体なかったな、と思いつつ、面倒くさそうに振り向く篠原に満面の笑みで告げる。
「雑草が生えてきたみたいなんだ。一緒に草取りしてくれないかな」
一人でもできることではある。実際、生前の半澤は誰に言われるでもなく、一人で花壇の整備をしてきた。
けれど、幽霊みたいな存在になってまで自分たちが存在するこの幽世学園においても、現世と同様、時間は有限である。まあ、他の生徒と違い、大してコントロールに困っていない自分は異能力の訓練の時間なんかを自主的に取る必要もなく、のんびり花壇の整備をしているわけだが。
半澤の時間感覚が合っていれば、今は朝である。まだ学校が始まる時間ではないが、時間が経てばやがて授業が始まるだろう。授業というか、講義というか。半澤は生真面目なため、講義には意欲的に参加していた。そのため、講義に参加するための時間は欲しい。一人より二人でやった方が早く終わるのは確実だ。
……なんて言い訳めいたことを考えもするが、単に半澤が篠原と交流を持ちたかったから声をかけたのである。半澤は死んでからようやく美化委員という正式に花壇の整備を行う委員会に入ったのだ。他にはどういう人がいるのか、興味があった。
(^ー^) (プロフ) [2018年9月7日 17時] 4番目の返信 [違反報告・ブロック]座れ、と示されて恐る恐る座ると、人形を何体か渡された。一緒にいてあげて、とのこと。
「はわっ」
元々気弱を極めたような性格の唯ヶ崎は、人様のものに触れるなんて、とは思ったが、あちらからこちらに頼んできているのだ。無下にできるはずもなかった。
何より、人形が可愛い。
そういえば生前、こういうお人形遊びをしたことがなかったなぁ、と思う。彼女は友人と二人で遊んでいたから。友人はお人形遊びをするような柄ではなかった……わけではない。男子にからかわれて、呪いの人形の話を聞いて以来、唯ヶ崎が怖くなってしまって、人形を見るとぴぎゃあ、と逃げ出していた記憶がある。色々思い出すと情けない記憶ばかりなので、唯ヶ崎はほどほどで回想をやめた。
唯ヶ崎はこれでいてこの学園にいる期間は長い。故に、様々な異能力を見てきた。今更人形が怖いだの言ってはいられない。というか慣れた。
今では純粋に人形を可愛いと思える。それだけでも、ここにいる価値はあるのかもしれない。
「こんにちは、お人形さん、私は唯ヶ崎千種と言います。どうぞよろしくお願いいたします」
人形が喋るはずはないのだが、手にした人形に唯ヶ崎は丁寧に挨拶をした。まあ、これは持った性分である。
ごりごりの中年親父がやっているのなら問題になりそうな案件だが、唯ヶ崎くらい幼さを残す女の子がやっていると、ただただ微笑ましい。勿論、本人はそういうことは考えていないが。
そっと、優しく人形の頭を撫でる。
そうしながら、ちら、と萌心の方を見た。
プロフ (プロフ) [2018年9月7日 17時] 5番目の返信 [違反報告・ブロック]挨拶をしている彼女。なんとも可愛らしい。そして微笑ましい。
彼女が人形に挨拶している間、指にぐるぐると糸を巻き、彼女が抱き締めている人形にこそっと繋げる。
_喋るはずがない。
そう思っているはずだ。だが、自分の異能力にかかれば喋らせることなど簡単なことなのだ。人形を少し操れば、人形の手が動き、手の指を弱い力で握る。そして。
【ヨロシクネ。】
とだけ喋らす。そう喋った後、すぐに指に巻き付けた糸をさっと外す。外すと人形は力尽きたように力が抜け、動かなくなるが、萌心は特にきにせず、また作業に戻る。少しでも、
喜んでくれたらな。
驚いてくれたらな。
と思う一心で人形を喋らせたのだ。たくさん喋りたい。遊びたい。という気持ちで埋まっているが。
人形達が可哀想。
と思っているため、必死に寂しい思い、退屈な思いを紛らわせ、人形達の仲間を作ることにしている。正直つらい。
遊びたい。構ってほしい。
この言葉しか出てこない。
(^ー^) (プロフ) [2018年9月7日 21時] 6番目の返信 [違反報告・ブロック]ヨロシクネ、と喋った人形に唯ヶ崎は瞠目するより外なかった。人形が喋ったのだ。普通ならあり得ないことである。
生前の唯ヶ崎なら、ホラーだと泣き喚いたことだろうが、一応この学園で教師をやっているのだ。からくりくらいは予想がついた。
隣に座る萌心の能力は人形を使うものだったはず。彼女は今人形作りに専念しているが、もしかしたら、自分の現世でならちょっとイタイ挨拶に気を遣ってくれたのかもしれない。そう思った。
そうとわかれば、唯ヶ崎が怖がることは何もない。ちら、と隣の彼女を見やる。型どりは終わったようで、裁ち鋏を手に、チャコペンでつけた印に正確に沿って生地を切っていた。他にもチャコペンの印はついている。唯ヶ崎はあまり裁縫方面に明るいわけではないが、縫い代とか、まあそういった類のものだろう。
さて、彼女は何故人形を作るのだろうか。能力で動かせるものを増やしたいのか、はたまた別な理由か。……もしかしたら、人形の友達が欲しいのかもしれない。
だとしたら、随分と可愛らしいことではないか。
それに、手並みはいい。唯ヶ崎は是非覚えたいと思った。
「桜宮さん」
声をかけてみた。
「人形を作り終わったらでいいんですが、わたしと少し、お話ししませんか?」
自分にはとても似合わない言葉であることは知っている。だが言った。
「女子トーク、してみたいんです」
少し、はにかんで。
プロフ (プロフ) [2018年9月8日 0時] 7番目の返信 [違反報告・ブロック]「は…?」
いきなり話しかけられ、少し目を見開く。
女子トークをしたい。
そう言われた。いつもは自分からこういうことを言うから、相手から言われるのは慣れていない。
少し戸惑った後、少し迷った後、口を開く。
「私でよかったら…あの、寂しかったから…逆に、ありがとう…」
少し下を向いて、照れながら言う。あまり礼を言うことはあまりない。だから、少し照れながら言ってしまう。
そして、しばらく人形作りに集中する。形を作り、リスの形に生地を縫っていく。最後は綿を入れればぬいぐるみの完成のところまで来た。カバンから綿を出して、中に綿を入れていく。
綿を詰め終わると、針で開いてる部分を縫っていく。これでリスの人形の完成だ。
また指にぐるぐると糸を巻き付け、人形の上から糸を垂らす。
すると、ゆっくりと人形が起き上がる。そして、歩かせてみたり、喋らせてみたりする。
「ちゃんと歩く。動く。…喋る。」
一つ一つ行動を確認しながら人形を操る。そして、人形のすべてのチェックが終わったら、糸を外し、ぬいぐるみを抱き上げ、机の上に座らせる。
そして、椅子にまた座ると、千種の方を向き。
「女子トーク…しよう…?」
そういってこてんと首を傾げた。
(^ー^) (プロフ) [2018年9月8日 21時] 8番目の返信 [違反報告・ブロック]女子トークしよう、という言葉に、思わず笑みが零れる。生前は叶わなかったことだ。……まあ、たった一人の親友は女子だったが、彼女と話すのは女子トークというより日常だった。
女子トークの秘密めいた雰囲気が好きなのだ。
「ふふっ、そうですねぇ」
女子トークを提案したのは自分だが、あまり親友以外の女子と話すことなんてなかったから、こうして向かい合って話してくれるだけで嬉しい。……と誤魔化したが、実は何を話せばいいのかわからない。
女子トークの専らの話題といえば、恋ばなだが、唯ヶ崎にそういう相手はいないし、いきなりそこまで踏み込んだ話をするのもどうかと思う。
少し考えてから、出来上がった桜宮のぬいぐるみを見る。可愛いリスだ。
「リスちゃん、可愛いですね。そういえば、お人形さんとかぬいぐるみとか多いですが、名前とかはついているんですか?」
いい話題を見つけた、と唯ヶ崎はやや早口に聞く。言ってしまわないと忘れそうだったからだ。
バトルΦ@モデルガン欲しいね (プロフ) [2018年9月5日 21時] [固定リンク] [違反報告・ブロック]とある教室で清掃時間中
ユウは歌いながら掃除していた
「時を越えその名前を♪
胸に刻もう Just Forever♪」