式波くん2
「ふうん。まあ、それならそれでいいんじゃね?」決めたんならそれを突き通せば、と言う。
「あはは。そしたら、教師になってるかもしれませんね」
「いいね」そしたら何を教えるよ、と笑う。
「僕は……好きな教科がこれといってないですからねぇ……あ、でも美術とかやってみたいです」少し照れくさそうにはにかむ。「昔、絵みたいな写真を撮るって言われたんです。写真も絵に通じるんですかね」
「まあ、スケッチとかなら通じそうだな」なるほど、と頷く。
「だから絵にも能力利くんですかね」
「なるほどなあ」微笑む。
「絵みたい、か……」写真を何枚か見る。
首を傾げる。
「式波さんにはどう見えます? 僕の写真」
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