幽世学園
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666 (プロフ) [2018年9月6日 18時] 4番目の返信 [違反報告]『うるさいっ!』
嫌われる、という言葉に過剰反応したのかナイフの速度が上がる。けれどやはり精神力を削るらしく、一瞬動けなくなる。
けれど執念深いというか、なんというか。ナイフを片手に他のナイフを一時にバラけさせ、菘は淕空へと突っ込んだ。
「あれ? 樹先生?」
「……来たか、海知」
図書館に入ったところで海知は樹の姿をすぐに視認するが、淕空が居ないことに気付く。
そして何か知っていそうな樹の次の言葉を待ち、海知は首を傾げる。
「あいつは決闘を申し込まれてた。……訓練場のCにいるはずだぞ」
「分かりました、ありがとうございます」
不思議そうにしながら、海知は外を目指してきびすを返す。
666 (プロフ) [2018年9月6日 19時] 10番目の返信 [違反報告]動きが止まったのを好機と捉えたのか菘はさらに気力を振り絞り、淕空に攻撃しようとする。が、そこへ勢いよく海知が飛び込んできた。
獣人の形に体を合わせ、そして怒りに体を震わせながらすべての攻撃を自分の身に受ける。
「っづ、あ……っ」
熱くて、痛くて、冷たくて、そして達成感を感じていた。この痛みは淕空くんを守れた痛みだ、と。自分をあのとき殺した痛みとは違うものなのだ、と。
菘から淕空を引き離し、海知は濁った瞳で彼女を見る。
『あ、せ、せんぱ、その、これはちが、ちがくて』
「何が、違うの? 人を、傷付けて、僕を、傷付けて……何が、違うの?」
淕空を訓練場のすみに運ぶとフェンスに寄り掛からせるように座らせ、小さくごめんねと謝る。
「……僕は許さない。君を許さない。何があっても、何を言っても、僕は君を許さない。八つ裂きにして獣の餌にして骨まで擂り潰して、もう一度生まれ直したって僕は許さないよ。許さない。きみを、ゆるしはしない」
そして瞳の光を完全に消し、そのまま菘へ襲いかかった。