夜を支配する薔薇【本編】

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いい遊び相手はいないだろうか、と考えながらノロノロと歩く。とてつもなく暇だったのだ。
「…暇だ…」
血で作った蝶々の形をしたものを手の上でひらひらと遊ばせながら、活きのいいおもちゃを探していた
 ̄ ̄
誰でもどうぞ

牧佳 (プロフ) [2019年3月16日 20時] [固定リンク] スマホ [違反報告]

「バァン」
血の色をした浮遊物。それが何なのかはよく見えないが、彼女はそれを興味半分で撃った。距離は500ヤードといったところだろうか。
本来反逆者たる彼女はそう簡単に目立つ行動はしてはならない。だがこの距離だ。彼女の日光と似た光を指から出すという能力を知らなければ、どう撃ったのか、またどこから狙ったのかもバレないと高をくくっていた。
だからなのか、彼女は大あくびをしながらゴロンと自分が座っていた塔の僅かな隙間に寝転がった。

ラズ (プロフ) [2019年3月18日 21時] 1番目の返信 PCから [違反報告]

「……へえ」
撃たれた蝶をかたどったものはパシャリと足元に落ちる。
お気に入りの靴が自身の血で汚れてしまったが、彼の意識は自身の蝶を撃った何者かへ向けられていた。
タンッとその身長に見合わず軽い音をだし、瞬きの間にその“何者”かの近くに移動する。
伊達に上位であるだけのことはあり、その速さはやはり人間とは到底違うものであった。
「ねえ、…いまの、なぁに?君は誰…?」

牧佳 (プロフ) [2019年3月19日 0時] 2番目の返信 スマホ [違反報告]

「え…」
しまったな、と後悔するがそれはもう後の祭りだ。どうやら吸血鬼にちょっかいをかけたらしい。
面倒なころしはしない、という絶対的ルールが自分の中で確立されている彼女は、反撃の態勢は整えずに、
「撃ってあげようか?」
敢えて笑って言った。

ラズ (プロフ) [2019年3月19日 7時] 3番目の返信 スマホ [違反報告]

「別に、いらない…」
その若さ故に反逆者を見たことがない彼は、初めて見た者に興味をそそられた。人間といえば、食糧である者達しか知らなかったのだ
「質問、に…答えて」

牧佳 (プロフ) [2019年3月19日 8時] 4番目の返信 スマホ [違反報告]

「だから、撃ってあげようか、って言ってるだろう」
だが、そう言いながらも、しばらくしてその手をおろした。はぁ、というため息もそこそこに立ち上がる。
黒いドレスについた砂埃を払い、パンッと勢いよく手と手を打ち付ける。
「よく、見ていろ。触るなよ」
そう言って手を離す。
一瞬の間だけ、手の間に光線がはしり、そしてすぐに消えた。

ラズ (プロフ) [2019年3月19日 14時] 5番目の返信 スマホ [違反報告]

「…すごい」
珍しく表情を変え、素直に賞賛の言葉を送る。
「初めて見た…。」
本能的にその力は自分を殺せるものであると理解するが、
自分がそう簡単に死ぬはずがない、という驕りからか、はたまた別の理由からかはともかく、楽しそうに微笑んだ。

牧佳 (プロフ) [2019年3月19日 18時] 6番目の返信 スマホ [違反報告]

「…お前らを殺せる能力に何故称賛を送る?」
理解不能だとでもいいたげに首を傾げた。
今まで殺してきた吸血鬼とどこか違う。
何故こんなにも余裕でいるのか、彼女はそれが疑問なのだ。
「この光は日光と同等のものだ。怖くはないのか?」

ラズ (プロフ) [2019年3月19日 19時] 7番目の返信 PCから [違反報告]

「だって、綺麗…」
若く、また自由奔放が過ぎていたこともあるが。その目で陽の光を記憶にある限り見たことも無いが故、自身の存在を消し去るのだとしてもその光に目を奪われた。
「あなたは、凄いね…」

牧佳 (プロフ) [2019年3月19日 20時] 8番目の返信 スマホ [違反報告]

「反逆者だからこその能力だ…」
彼女はそっと目を伏せた。
決した褒められた能力ではないが故に。
「はみ出し者を炙り出すための能力さ」

ラズ (プロフ) [2019年3月19日 21時] 9番目の返信 スマホ [違反報告]

「…悲しい、の…?」
吸血鬼という存在を消すことの出来る能力であるならば、きっと自分のようなものから逃れ、或いは滅ぼし自由になることも可能だろうに。
決して嬉しいとは言えないようなその表情に首を傾げた。

牧佳 (プロフ) [2019年3月19日 22時] 10番目の返信 スマホ [違反報告]
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