国の下の王選街

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(出会い目的の書込は法律で罰せられます→ルール)

メッセージ一覧

「ふっふっふー♪
今日も商売繁盛♪」
リヤカーをひいて町を歩く

バトルΦ@モデルガン欲しいね (プロフ) [2017年8月23日 15時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

「あいよ」

バトルΦ@モデルガン欲しいね (プロフ) [2017年9月23日 12時] 32番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「……。」(キュッ
口が閉じてしまう

バトルΦ@モデルガン欲しいね (プロフ) [2017年9月24日 6時] 33番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「うわやめてほしい」

バトルΦ@モデルガン欲しいね (プロフ) [2017年9月24日 19時] 34番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「わかったよ、それ何に使うの」

バトルΦ@モデルガン欲しいね (プロフ) [2017年9月24日 19時] 35番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「うわー聞きたくなかった」

バトルΦ@モデルガン欲しいね (プロフ) [2017年9月24日 19時] 36番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

-武器屋-
店には誰も来ていない、銀髪ショートの少女は自分の刀を細かに整備していた。東洋から仕入れた村正と言う刀を改良している。
すると誰かが店に入ってきた

雪奈(通称:那加)小説書いてます! (プロフ) [2017年8月19日 8時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

「進めてもらった黒いやつでいいかな
また欲しくなったら言うし」

バトルΦ@モデルガン欲しいね (プロフ) [2017年8月27日 22時] 47番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「わかったわ、銀貨15枚よ」

雪奈(通称:那加)小説書いてます! (プロフ) [2017年8月27日 23時] 48番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「ほい」

バトルΦ@モデルガン欲しいね (プロフ) [2017年8月28日 5時] 49番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「他には何かある?」

雪奈(通称:那加)小説書いてます! (プロフ) [2017年8月28日 10時] 50番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「ないや、ありがと」

バトルΦ@モデルガン欲しいね (プロフ) [2017年8月28日 12時] 51番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

その日は、割と天気が良かった筈だった。しかしながら、少女が喫茶店から出て最初に目にしたのはどうみてもどんよりとした曇り空。しかも、今にも雨が降り出してもおかしく無さそうな位天気が悪い。
「何よ、さっきまでは晴れてたじゃない。急に雲行きを変えられても困るわよ」
傷みかけている金髪を靡かせる彼女、マチルダは散歩の途中だった。適当に街の大通りを闊歩していた所、モダンなカフェを見つけた為そこで休息を取っていたのだ。店に入店するまでは天気はそこまで悪くなかったのに、段々雲行きが怪しくなってしまっていた。で、帰ろうとしたらこの様である。生憎、今日は傘なんて持って来ていない。その事実も相まって、少女は美味しい紅茶を飲んだ後でも機嫌が物凄く悪かった。沸々と湧き上がってくる苛立ち故か、親指の爪を噛みつつこれからどうするべきかと思考を巡らせる。無論このまま足早に帰宅してもいいが、帰路の途中で雨に降られない保証は無い。かと言って、この辺りで雨宿りするというのも時間の無駄だ。何処ぞの雑貨屋だとか、本屋だとかで暇を潰すのも悪く無いが、この近くにそんな暇潰しに適した店なんてあっただろうか。
かれこれ悩む事五分。結局、雨の降らない内に帰ろうと彼女は判断した。道中で雨に降られては堪らない。一刻も早く帰宅したいという思いから大通りを勢いよく走り出した…矢先に眼前に居たであろう誰かとぶつかってしまった。
「うぅ、ちょっとあんた!前方確認位ちゃんとしときなさいよ!おかげでぶつかった挙句に、凄い勢いで尻餅ついたじゃないの!」
勢いもあって、彼女は自らの臀部を強打する事になった様だ。臀部に広がる鈍痛に顔を歪めながらも、相手の事をジロリと睨む。そして前方不注意であった自分の事は棚に上げ、衝突した相手に向かって口汚く叫んだ。

鍛治谷 (プロフ) [2017年8月17日 11時] 1番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「あぅ……ごめんなさい」
大きい鞄を大事そうにかかえながら言う
怯えているようだ

バトルΦ@モデルガン欲しいね (プロフ) [2017年8月24日 22時] 2番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

相手からの謝罪を耳にしたにも関わらず、少女の機嫌は直らなかった。苛立った様に溜息をついてから、ゆっくり体を起こして立ち上がる。そして、彼女は皮肉たっぷりにこう言い放つのだ。
「ごめんなさい、ねぇ。なんて素晴らしくありきたりで、陳腐な謝罪なのかしら!」
普通、謝罪を受ければ大抵の人は相手を許すものである。しかしマチルダはと言えば、許す気など更々無いとでも言う様に、只管小言を吐いていた。
暫く怯える少年を睨んでいた彼女だったが、ふと少年の抱える鞄に目が止まる。大きな黒い鞄を値踏みする様に眺め、不意に口角を吊り上げた。いきなり機嫌を直したのか、にやにやと意地悪く微笑む。そして怯える少年に一つ質問をした。
「そうだ。ねえあんた、その鞄の中にはなにが入ってるの?そんなに大切そうにしてるんだし、値打ちのある物が詰まってそうじゃない!」

鍛治谷 (プロフ) [2017年8月25日 18時] 3番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「……。」
俯いてさらに抱き締める

バトルΦ@モデルガン欲しいね (プロフ) [2017年8月25日 18時] 4番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

【お知らせ】
此度は【乱闘イベント】にご参加頂きありがとうございました。
そしてお疲れ様でした!
初回ですので抜け穴だらけではございましたが、楽しんで頂けたのなら幸いです。

それでは、ポイントの奪い合いの結果を発表いたします!

眠子(ねこ) (プロフ) [2017年8月17日 1時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

1位: 浅黄、フィリア、テドルティルタ (4ポイント)
2位: ソビアー、剛毅 (3ポイント)
3位: ウィリアム、ノエル (1ポイント)
4位: 椿、オワリ (0ポイント)

次回も頑張ってくださいねー!

眠子(ねこ) (プロフ) [2017年8月17日 1時] 1番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

戦う気のない癖に。
前回の祭りの際に敗北を差し上げた相手からの遠吠えだった。
そんなことは、ないはずだ。勝たなければ報酬は弾まないし自由に振る舞えない。十分な理由を持って争いに励んでいる。
けれど言われてしまった。のは。きっと自分がツァウバラーの長の転生者であるにも関わらず、恨みや復讐の心で動いていないからだろう。
王選街のルール。たくさん勝てば、あの王に会えるとか。躍起になる者もそりゃああるだろう。けれど彼はそんなものに興味を示せなかった。
昔の友であるから情が湧いた?別にそう思ってくれても構わない。
他人の考えはよくわからないし、昔の行動を後悔したってしかたがないのだから。
だから、そう。
こうやって乳母車に乗ってミルクを飲むのに十分な金があればいい。

『ふむ、なかなかいい筋をしているんじゃないか?片腕なのによくやる』
乳母車の中の赤子は正面の相手にそう告げた。少年の声には大人びていて、赤子の声には大人びていて。しかしそれが魔術により発せられるものとくれば納得もいく。だが、そんな手段を使うのはこの赤子であった。
滅多に見れぬからと此度は中継の陣が多いと見える。目立つには充分。金を稼ぐには最適である。
何せこれは、かつて勢力を争ったいくつかの種族の二つ。魔術師と謳われるツァウバラーの長と、絡繰師と称えられるメヒャーニカーの長との勝負であり、そして。
どちらもこの街を統べる国の王であるメンシュの因縁の相手であるのだった。

【乱闘イベント】(専用)

鈴美 (プロフ) [2017年8月16日 17時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

『殺気立っているな、お前は』
まるで部隊をを客席から見るような客観さで淡々と彼は告げる。テドルと呼ばれた赤子のあだ名だ。本名はテドルティルタ=ゼチャという。しかしこの表現には少しの語弊がある。なぜならこの名前は前世を長とした彼の名前であり、現在の彼が使うもの。だからこれは、この赤子の体の名前ではない。そんなことこの王選街では珍しくない。
けれどテドルティルタはその名を呼ばれるたびに罪悪感を覚える。しかし何に対してそう思うのかを問われてしまうと、彼は困ってしまう。もっとも生憎だが、それが彼の戦う理由となるわけだが、実はノエルほどそのことに熱を注いでいない。しかもいつもどおりを繰り返すだけで金が入ってくるような報酬をもらえる状態の彼のこと。ここで必ず勝たねばいけない理由は無いのだがしかし。
『まぁ落ち着け。あの暴君のことだ。そうお前が苛立ってるのを見て愉悦に浸っているのかもしれんだろう。そんなことだからお前はあの時利用されたんだ』
落ち着いて皮肉を言って、彼はぼぷと。乳母車の周囲に魔方陣を出現させた。赤、青、橙。三つのそれである。ばちばちと光今にも何かが飛び出してきそうだ。
『それに俺たちがこうして王位とやらのために争っていることもくだらないと眺めてるのかもしれない。そしてお前に俺が相手というのは分が悪いだろう。ほら、利害が二つ一致だ。ここはお前が白旗をあげるがいい。それでお前の言うとおり喫茶店へ行こう』
あくまで彼のことを気遣うようなことばをテドルティルタは選んだ。
しかし彼のことをよく知るノエルには、それが頭に浮かんでいただろう。テドルティルタが長として生きていた頃。彼が皮肉を言うときはいつも。
口を逆三日月形にしていた。

鈴美 (プロフ) [2017年8月16日 20時] 1番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

『……?お前はいつから科学者になったか』
テドルティルタの語尾が上がった。
彼が不思議がるのも無理はないのだ。ノエルの持つそれは恐らく毒だ。彼がその分野に携わったのは転生後である。だからテドルティルタは知らない。彼がいかにしてメヒャーニカーという種族の欠点を補ったか。彼がいくら血反吐を吐きその分野を極めたか。
テドルティルタは、知らないから、
『BAN』
その瓶を射撃した。
発動したのは青い魔方陣だった。陣の中心からレーザービームのような射撃。それがノエルの手にする瓶の底を貫いた。
テドルティルタの発した「BAN」という言葉と陣以外には、予備動作なんて見られなかった。
『昔も言っただろう。獲物を見せるなと』
酷く落ち着いた声色だった。
転生前から彼のこれはずっと他の者たちにズルいだの卑怯だのと言われてきた技である。詠唱や触媒を持たずとも魔術を使役することができる。
しかしこれにも少しの語弊がある。彼の技の秘密は頭に生える角によるものなのだ。膨大な魔力の詰まったそれが、異常なほどに全てを統べてしまうような技を可能とさせるのだ。
テドルティルタは顔をしかめる。
『ずるい、だなんて言ってくれるなよ。お前なら知っているはずだ俺にとってこの術は手足を動かすと同じ。手足を動かすなだなんて、昔の餓鬼みてぇなこと』
そう言われてしまえばノエルは何も答えられないかもしれない。だが同時に彼は誇らしかったかもしれない。
テドルティルタは転生前、その術の強さが理由で制限を強いられていた。だから昔の彼ならば友の前で、それもこんな中継のある中でそれを使うことなどしない。
それなのにテドルティルタがそれを使用するほど、彼の見立てにノエルの薬品は危険なものに見えたのだ。

鈴美 (プロフ) [2017年8月16日 23時] 2番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

【お知らせ】
諸事情により、本日は手が回らない状態に陥ってしまったため、乱闘イベントを1日延長と致します。
此度の乱闘イベント終了時刻は、8月16日23時59分と致します。

眠子(ねこ) (プロフ) [2017年8月15日 20時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

【乱闘イベント】

からから。からから。から。
乳母車は止まった。引手のいない乳母車。ただそれには赤子が一人乗るだけである。可愛らしく縮こまり、薄手のブランケットをかけて愛らしい。
しかしそれがあるのは祭りの真っ只中である。祭りといっても出店がそこいらにあり、踊り子が舞台で跳ねるようなそれではない。ついでにいえば王の行進もない。
乱闘イベント。
この王選街でたまに起こる一つの催しである。
思い思いに己の力を奮って点数を稼ぐというものであるが、それは力無きものには耐えられるようなものではない。各々の雇い主が弁償するとはいえ壁や道にひびが入る入る。
しかも今乳母車のいるこの辺りは、噂になるほどの強者が二、三人ほど徘徊しているはずである。だから並のものはまず近寄らないがどうしても用があったり道に迷った者は物陰に隠れていなければならない。
ちょうどこんな風に。
『おい、小娘。貴様がこんな所に現れるなんて珍しいな。自害でもしたくなったか?』
乳母車の中の赤子は煉瓦道の脇にあった樽の向こうにそう声かけた。

鈴美 (プロフ) [2017年8月15日 19時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

専用です!!

鈴美 (プロフ) [2017年8月15日 19時] 1番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「……。」
空は青い。喧騒の声が聞こえる。
祭りだ。祭りが始まっている。
祭りは好きだ。
心が躍る。
だがしかし、表情はあまり変わらないらしいのだが。
ハジメにそう言われた事を思い出して、ふと、優しい気持ちになる。
彼、オワリ・ノ・ハジメは、眷属のようなものを飛ばして、ある人物を探していた。
彼女は、身長が高いから見つけやすいはずなのだが。
赤いマフラーが揺れる。
最初に裏切られる方が損をするのだから、最初に裏切るか見つけでもしなければ。
もともと戦闘は得意でない自分は、彼女に負けてしまうのだ。
(専用)【乱闘イベ】

yuiyui(*^_^*) (プロフ) [2017年8月15日 9時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]

「ッ!!」
耳元で囁かれた言葉に、左肩に置かれた重みに驚いて思わず振り返る。
「は。」
そして、オワリは、苦笑を口元に浮かべた。
「そうだな。いつも通りのことだった。はは。光栄に思っておくとも!!」
投げたベールの下にある、美しい笑顔を、睨んで、剣を構えた。
弓も剣も槍も鞭も何であれ、武器なら殆どの物がそこそこ使えるけれど、彼女に対しては弓なんぞでは闘えないだろう。
一気に距離を詰められて終わりだ。
そう考えて。
ああ、楽しい。愉しい。と、思った。
楽しくて、愉しくて、とってもたのしくて、笑みが浮かんで。
彼女の痛々しいくらい無邪気な笑顔とは比べ物にならないくらいに自分のは、苦笑に近く、邪悪な笑顔なのだろう。とか、考えて。
集中。
世界が、ゆっくりと動くように見えて、その中で自分もゆっくりで、遊びみたいに勝負をしかけてきた彼女を見て、呟いた。
「今日くらいは、無駄口も良いな。」
そう言った瞬間、清々しいくらいに澄んだ、キィン、という金属音と共に、手に持った剣に負荷がかかる。
祭りは始まったばかりだ。
そう簡単には終わらせない。

yuiyui(*^_^*) (プロフ) [2017年8月16日 8時] 2番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

剣を白金色の足で受け止める。重い振り。自分でもよく耐えられると思ってしまう。だっていくら負け続きの彼とて、成長しないわけではない。いつだって予測不可能。時には予想外の事があり、体勢を崩す事だって、鋏の指が折れる事だって、髪が数房切れる事だってある。
けれどもフィリアの緊張感は、他と異なる。
彼女の「ママ」が言ったのだ。武器はいくらでも直しようがある。けれど体はただ一つのものであると。
だから。
がきぃん。と。金属のぶつかり合う音がもう一つ。今度は清々しくなんてなく、重くて重くて重くて鈍い、一撃。乱暴だが丁寧に。粗暴であるが正確に。ただ一点を殴った。
殴った。
鋏の指で切り裂くでも、白金の脚で蹴るでもない。
そんな手段、とても優雅ではない故に、初めて彼女と戦う相手の予想の斜め上を行く攻撃方法だ。初見の相手には、ほとんど猫騙しに近い。
しかしオワリは、初めてではない。
なのに受け止められるに決まっているこれを繰り出したのは。
「良かった、オワリ様」
途端、フィリアは微笑んだ。優しく、嬉しそうに。女神のような笑み。
「とっても愉快そうね──!!」
たん、と彼の剣を一蹴りして跳躍。間をとった。
鋏の鋭利が、重い打撃に耐えられるはずがない。傷は勿論ひびも入っている。しかし彼女は誇らしかった。
優雅だった。
それからフィリアは攻撃を続けた。
女神のような幻想を纏ったまま彼女は舞台を踊るように跳ねて蹴って殴って、その武器に傷とひびをたくさん生む。それでも誇らしかった。
だってそれは、敬愛し慕うあの人の武器。
彼女の愛の象徴。それが傷つく程に思い切り、精一杯、全力で使う、使う。
彼女は無邪気である。
いつからだろう。最初からかもしれない。もともとオワリだってそうなのだ。フィリアはオワリを見ていない。そもそもこの勝負の開幕時に彼女は言っていた。「踏み台になりにきてくれたのかしら」と。
フィリアの見据えるものは頂点。
愛する者の武器を使い、天辺へ。
王とか、復讐とか、そんなものは関係ない。今目の前のオワリだって。
無邪気に、愛を使役して、フィリアはただ、頑張ってそれで「ママ」に褒めてもらいたかった。

鈴美 (プロフ) [2017年8月16日 11時] 3番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「ああ、愉快だとも。」
彼女の攻撃を紙一重でかわして。
そう言って、邪悪に笑んだ。
もうすでに息は上がり始めているから、自分の体力のなさが酷く憎らしい。
自分は、彼女よりも雇い主への想いがない。
自分が会いたいのは。
自分の最愛は。
今亡き人に捧げられているから。
自分の雇い主は、もし、誰かが王になるというのであれば、この人だろう。と、思っただけなのだ。
正直、誰でもよかった。
メンシュにとっての暴君でも。
自分の邪魔さえしなければ。
そう考えて、何処までも無邪気で、何処までも『ママに褒められたい』一心の彼女を見ていて、ほんの少しだけ悲しい気分になった。
ママ……か。
昔死んだ母親は。
声がどうも思い出せなくて。
顔も記憶の中で、曖昧で。
ただ。
褒めてくれた時、彼女は嬉しそうだったことだけは確かに覚えている。
だがしかし。
フィリアが母親と呼び慕う人にフィリアが褒められるために倒される踏み台などには。
そう簡単にはなりたくない。
だから、オワリは吠えた。
「そう簡単には、踏み台になんぞになってやらんわ!」
彼女は蹴って殴って。それでも、優雅だ。
自分が振るう剣は、それを防ぐので手一杯。優雅さとは懸け離れたあらけずり。
息はとうに上がっていた。
されど。彼が倒れないのは。
単なる意地である。

yuiyui(*^_^*) (プロフ) [2017年8月16日 16時] 4番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「もう、強情ねオワリ様ったら!!そろそろ負けを認めた方が良いのではなくって?これが終わったあとすぐに戦いを挑まれちゃったらオワリ様──」
死んじゃうかもしれないわ。
なんて続けたが、フィリアはあくまでおどけた風であったし、意地悪気でもあれば愉快そうだった。しかし冗談で告げたつもりは微塵も無い。
彼女とてわかっている。今まで妹についての研究や実験を折れることなく続けていたオワリのことだ。それに比べればこんな勝負で折れるわけにはいかない。それは誰だって同じことだが。
いつも傷つきぼろぼろになり、それでも妹への道を諦めきれない彼の姿は全く優雅なんかではない。
なのに彼はいつもフィリアを探してくれる。
「私はオワリ様のそういうところが、大好きよ」
それはとっても美しいことだと、彼女は思うのだ。自分が見えなくなるほどに追求するものへの踏み台にしてくれることはちょっぴり不快だが、悪くない。
けれど皮肉なことに、彼は彼女に敵わない。
だから、これは、私の義務。
彼の胴を、脚の側面で思い切り蹴飛ばした。
綺羅星のような円錐が弧を描く。
バレリーナのように一本足で回転して、息の上がった彼女は笑った。
「そろそろ白旗かしら?オワリ様」
私の義務は、彼を止めること。
好意でも厚意でもなく行為で。あくまでも強者としての義務だ。

鈴美 (プロフ) [2017年8月16日 17時] 5番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「お前には通用しないが、幾つか戦闘回避の策は用意してる。」
彼女は冗談を告げた気持ちはないのだろう。
自分が弱い。
自分が弱過ぎるのだ。
「頂点を目指しているお前を見るのは、悪くない。」
そういうところが大好きと。
強情なところが大好きと言われた。
何とも言えないけれど、嫌な気分じゃない。
楽しい!
楽しい!
楽しい!
そして、終わりの時間は唐突なのだ。
蹴り飛ばされた。余りにも強烈。
薄着をして、当たらない事を目的としている自分には、強烈過ぎる。
「こふっ……。」
負けた。
何回繰り返した結果だろうか。これは。
既にもう気が遠い。
立ち上がる事すら億劫で。
「ああ、そ……うだな……。」
今回も中々に楽しかった。
夢から急速に醒めていくように、身体の中から、熱が引いて、蹴飛ばされた胴の痛みが頭をぼんやりとさせていく。
喋っているのも、半ば意地みたいなものだ。喋っていないと、意識がそのまま持っていかれそうなのもあるが。
「また、……はぁ。…勝……負してくれると…ありがたい。な」ぁ。次は、負けないから。」
挑戦的に叩きつけて、同時に白旗を上げて、彼は笑う。
この勝負中、どの笑顔よりも綺麗な笑顔で。

yuiyui(*^_^*) (プロフ) [2017年8月17日 7時] 6番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

蹲る少女の様子を観察する。
外で何かあったに違いないが、呪いを掛けられたりしたわけでは無さそうだ。
「治癒魔法をかけるか───いやしかし小さい傷を塞ぐだけで気休め程度の効果だし……」
小声で呟きつつ、こういう時の為に魔法を学んでおけば良かったと後悔し、どう対処すべきか思案する。

身体強化の魔法を掛けるべきだろうか? しかしアレは魔力を使うし一時的な物だ。そこら辺に散乱している魔道具から使えそうなものを探し出す? 時間が掛かりすぎる。得策では無い。
だが面白そうな奴を早々に逝くのはとても良くない。
ただでさえ人間は脆弱だ。その中でも特に体が良くない彼女は目を離したらすぐにでも天に昇っていきそうだ。
だから彼は契約を持ちかけた。
「辛そうだし君の受けている苦しみを僕が肩代わりしようか? それとも苦しみを感じない体にしようか? 魔力さえ、君の残りの寿命さえくれれば君の望みを何でも叶えるよ」

馬刺 (プロフ) [2017年8月15日 12時] 5番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

蹲って数分、やっと少年の質問に答えれるまで回復した少女はゆっくり息を吐きながら答える。
「いい、大丈夫です」
彼女は一つ嘘をついた。大丈夫なのは本当だが、契約をしたくないというのは嘘。本当は今すぐにでも自分に少なからず興味を持ってくれている彼に甘えたいし、 甘やかしてほしい。
けれど今の今まで1度も愛を受け止めたことがない彼女は、自分の愛の表現方法を知るはずがなくドロドロとしたものが胸の中で質量を増やしていくだけ。
「浅黄は参加しないんですか?」
できるだけなんとも無いように努めて話しかける。少しばかり冷たく聞こえるが、人の顔色を伺いやすい彼女がらこのような話し方をするのは彼ぐらいだろう。
まだ貧血気味だが、このまま床に座っているのもいけないと腰と足に力を入れて立ち上がろうとしたのだが、少女が少し驚いたような顔を見せて大きなため息を吐いた。

あ い こ (プロフ) [2017年8月15日 13時] 6番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「……そうですか。いつか契約したくなったら言ってくださいね。
名を呼べばどこでも召喚出来るのでいつでも喚んで」
にっこりと朗らかな笑みを顔に浮かべながら返答する。
人の好さそうな外面と違い、心は彼の褐色の肌よりも黒く汚泥よりも汚いが決して外には出さない。人の破滅を心から喜び歓迎するなどと噂が流れればとても困る。
「騒ぎに興じるのは嫌いじゃないけれど相棒……大太刀を今は持っていないので出る気はないですよ」
鈍器のように殴り叩き振り回すなどぞんざいに扱ったせいで刃こぼれが酷く魔法で修復を試みているのだが如何せん専門外でうまくいかず困っているなど口が裂けても言えない。
とはいえ誘われたり誰かに喚ばれたら行きますけどと付け加える。客人を床に座らせていることに今更ながら気付いた。それに茶も出していない。
「この前良い茶葉が手に入ってね。茶を出すからよかったらそこのソファに座って。立てそう?」
問いかけながら浅黄は少女に手を差し出した。
5つ下の子供と同じほど身長が小さいせいでひどく滑稽な絵面だろうが気にしない。姉を助けようとする弟に見えなくもないがそこら辺は考えない。

馬刺 (プロフ) [2017年8月15日 14時] 7番目の返信 PCから [違反報告・ブロック]

「腰抜けるとか嘘でしょ」
まさにガックリという効果音が似合う誰にいうでもない独り言を零し、自分の腰をさする。
見た目的には明らかに弱そうな少年の手を借りなければ立ち上がれない状況に、街中を走っている時以上にショックを受けた。
本当に自分は情けない、体を鍛えようにもすぐに呼吸器官が異常を起こして運動などではなくなってしまうのだ。
「新しい茶葉ですか」
未だにショックは回復していないが、新しい茶葉と聞いて興味を引くものがあった。そもそも彼女は性格的にも女性らしく、好きなことは裁縫というとてもお淑やだ。だから紅茶も例外はなく嫌いではなかった。
記憶力の良さからか、1度も見たり習えば平均以上できる彼女が唯一初めて失敗した紅茶。
窓から見えるのは、怒号だったり大きな音だったりと平和とは程遠いがこの店だけはゆったりとした時間が流れていた。
少女はこの店の雰囲気が好きで、ここのお茶の味も好んでいた。だから何か1人では耐えられない事があった時は決まってここで1杯だけお茶を飲んで心を落ち着けていたのだ。

あ い こ (プロフ) [2017年8月15日 15時] 8番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

「外が外ですし仕方ないですよ……杖でも使いますか?」
非力な子供にしか見えない自分を容赦無く襲ってくるような輩が居るんだ。悪夢と呼ぶに相応しいほど恐ろしかったにちがいない。
近場に置いてあった杖の魔道具を手に取る。酔っていた時に仕入れた物で魔力を流すと杖の長さを調整出来る代物だ。魔力を扱える物が少なく、そして自分用に作った方が安いため売れ残っていた。
その杖に魔力を流して少女の使いやすいであろう長さに調節し、渡そうとする。

「いつも出している茶葉を買いに行った時に緑茶を貰ってね。勿論いつものお茶もあるけどどちらがいい?」
入り口の反対にカウンターと食器や菓子の入った棚がある。
軽食を作れるようにと食材を収納した箱なども置いてあるそこに浅黄は向かう。水魔法と熱魔法を使って湯を作る魔道具に魔力を与えながら菓子やカップを出し盆の上に置いていく。

馬刺 (プロフ) [2017年8月15日 16時] 9番目の返信 スマホ [違反報告・ブロック]

街中の高い屋根の上で街の様子を見る一人の少年が居た。名を浅黄。怒号の飛び交う道端を見ながら酒を煽っていた。
酒といっても水で薄められたもので無味に近い。
浅黄の味覚はほぼ無く、魔力以外に味を感じないため食感や目で楽しむだけである。

「皆大変だなぁ」
他人事のように呟きながら酒を口に運ぶ。
町の様子は阿鼻叫喚な地獄絵図。
絵巻物のような情景が眼前に広がっていた。
浅黄としてはこの機会に契約を結んで魔力を増やしたいのだが如何せんそう願うメンシュが居ない。負けそうだけど誰か助けてー! とでも叫べば残りの寿命と引き替えに助けるというのに…。

一応戦闘しやすいように邪魔な黄衣のローブを着ずに来たが、胴に何重にも巻かれたベルトに付けられたナイフが丸見えで取りやすくはあるが盗られやすく目立つ為着て来るべきだったと後悔する。
だが戦うつもりは特にない。契約を望む者、もしくは対戦を望む者が居るならば別であるが。

【乱闘イベ】(専用)

馬刺 (プロフ) [2017年8月14日 17時] [固定リンク] スマホ [違反報告・ブロック]
(C) COMMU