名隠しの町

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링카 (プロフ) [2018年4月17日 16時] [固定リンク] スマホ [違反報告]

ここは海の国。そして海の中。普通の人は入れない、いれない場所。空を見上げ、外に出よう、とおもい、地上に上がっていく。人形を持ったまま。
「……いいところだね、やっぱり。」
水面から顔を出すと、人間に変わる。服も変わり、今の季節には少し早いワンピースにサンダル。特に寒くはない。人形をぎゅっと抱き締めると、街へあるきだす。相変わらずいい居場所だ。海の中は不自由過ぎる。しばらくして、街につく。人で賑わっている。ご機嫌に歩いていると、どん、と誰かにぶつかる。
「すみませっ…何か汚れたら弁償は致します~…」
なんとも姫とは思えないしゃべり方だ。

링카 (プロフ) [2018年4月17日 16時] 1番目の返信 スマホ [違反報告]

優しい人だなぁ。なんて思いながら、彼の顔を見る。吸血鬼だったが、そんな驚くことではない。
だが、自分の正体はバレたらダメなのだ。バレることはないと思うが、今の季節にはなんとも寒そうな格好をしている。
彼を見て思ったのが、太陽が出ているのに、へっちゃらなのだ。そこが少し引っ掛かった。笑っている。大丈夫なのか。と少し心配していた。しばらくして口を開く、
「あの…ほ、ほんとに、すみません…」
やっぱり罪悪感があるのか、ぺこっと小さく頭を下げる。マリンは熊の人形を強く抱き締めた。

링카 (プロフ) [2018年4月17日 18時] 2番目の返信 スマホ [違反報告]

マントをつけられると、焦りながら、取ろうとするも、優しい気持ちを踏みにじるわけにはいかない。ありがとうございます。と微笑んで、礼を述べる。
特に寒くもないが、なんだかマントはあったかかった。受け取っても、すぐ海に帰ると、着なくなる。それが何故か申し訳なかった。人間、他の種族のものはあまり使わないよう、と育てられてきた。これ以上怪しまれてもあれなので、もう帰ろうと、
「マントありがとうございます。いつかこのご恩はお返ししますね。」
そういって、背を向け、海の方に歩いていく。

링카 (プロフ) [2018年4月17日 21時] 3番目の返信 スマホ [違反報告]

「…あの人には、恩返ししないと。」
砂浜に座ると、足を海に入れていく。そして、体半分まで行った。それを見ていた回りの人たちは止めるが、マリンは段々、海の底まで沈んでいく。
何故止めるのか。人魚と言うものは知らないのか。世間知らず。
羽織っているマントをたたみ、砂浜に戻り、砂浜に置くと、また海の中へと歩いていく。やはり、まわりの人たちは止めようとする。
そして、首もとまで浸かると、一気に海の中へわざと沈んでいく。これが国に帰るための方法なのだ。
だが、少し地上が名残惜しい。と思ってしまった。恩返しは何にしようか。

링카 (プロフ) [2018年4月18日 19時] 4番目の返信 スマホ [違反報告]
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