六道
メッセージ一覧
ぽえ (プロフ) [2017年8月6日 23時] 15番目の返信 [違反報告・ブロック]http://uranai.nosv.org/uploader/common/7/8/8/7886bff3f84e8bc6e729f630d4ae21f3.jpg
キャラシート持ってます
メニアくんですね。畏まりました!
功徳様の思い描くメニアくんと齟齬が有るかも知れませんので、(と言うか必ず有ると思います)違う部分は指摘して頂けると助かります…!
斜軸 (プロフ) [2017年8月31日 22時] 19番目の返信 [違反報告・ブロック]まるで復讐に燃える乙女の様な、酷く甘い匂いが漂っている。耳の中で百足が這いずり回るよりも不愉快であろう、硝子の破砕音にバースデイソング、クラッカーを鳴らす音。少し歩を進めただけでも、口腔には蜂蜜に正常な思考を停止させる程の砂糖を混ぜてから飴にした様な強烈な味が広がることだろう。歪な形で空に浮かぶ雲は、毒に犯されたみたいに気色の悪い紫色だった。少々勿体無い気もするが、いっそあれにでもなって仕舞えば。右脚を無くした椅子に腰掛け、ナイトキャップを被った鼠が何かに逃げる様に慌てて走っているテーブルに足を組む。ぼんやりとした頭で、少年は静かに考えた。彼は自分より下の馬鹿を見たような、驚いたとも哀れんだとも嘲笑ったとも取れる下卑た笑みを浮かべる。虹色の砂糖を入れた瓶を掴んで、底の抜けたティーカップに引っくり返す。カヌレを口の中に放り投げた。
「さて少年よ、茶は決まったかな?少しだけ其処の椅子に座って俺と話していた間に、君は随分と背丈が高くなった気がするんだが。ええと、つまり目線が合わなくなったから、何分くらい経ったんだ?おやっ、時計が狂って仕舞っているぞ!まあ時間なんて俺が望む愉快と言う感情に、切った爪にすら掠らない概念なぞクソほどの興味も無い。それならこんな事考えてる事が可笑しいじゃないか、もっと今を楽しまねばな。さあさあ、今日も誰かの誕生日ではない日、目一杯祝ってやろうじゃないか!」
生クリームが身体中を支配する様な感覚が、緩やかに滲んでゆくのを理解した。口の中にはもう、あんなにも甘ったるい菓子は無い。