名隠しの町

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「はぁーつまんねぇなぁー」
することも無くブラブラと
街をさまよっていると
昔馴染み………いや顔見知りに出会った
専用

最弱( ´ཫ` ) (プロフ) [2018年5月10日 20時] [固定リンク] スマホ [違反報告]

「おお、輝刃じゃないか!久方振りだなあ!ちゃんと飯は食ってるかい?」
月の光に照らされ、純白の毛髪が艶やかに煌めく。
相も変わらず細い見た目をしている顔馴染みに、三つ目男は穏やかな笑顔を浮かべ声を掛けた。

特になし (プロフ) [2018年5月10日 20時] 1番目の返信 スマホ [違反報告]

「さしぶりだな!蜜!そこそこ食べてるぞ」
月明かりが少しロマンチックな
雰囲気を出してる中俺と蜜は
談笑していた

最弱( ´ཫ` ) (プロフ) [2018年5月10日 20時] 2番目の返信 スマホ [違反報告]

「関心関心。飯を食うのは良いことだ。なんてったって美味いからな」
蜜は傘を持っている側とは逆の手で輝刃の肩をばしばしと叩く。
彼の顔には黒いマスクが着用されており、着ているのは白いパーカー、履いているのは黒いジーンズ、肌は白く、髪は黒くと、全体的に黒白でちぐはぐな印象を受ける。蜜はその、清濁併せ呑んだかの様な輝刃の格好をとても愛おしく思っていた。輝刃は人間ではないが、とても人間らしく見えて。

特になし (プロフ) [2018年5月10日 21時] 3番目の返信 スマホ [違反報告]

「そうか?……野菜は不味い気がするが」
野菜は嫌いだ……
何種類かを覗いて………
だってシャキシャキしていて
気持ち悪いし………
味ないし……

最弱( ´ཫ` ) (プロフ) [2018年5月10日 21時] 4番目の返信 スマホ [違反報告]

「ん?そうか?土佐煮なんて美味いぜ。今度作ってやろうか?」
軽口を叩き、蜜は近所の御老女に裾分けされた、茄子や筍や人参や里芋の入った煮物の味を思い出していた。昔は茄子と人参と筍をいっぺんに食べるなんて考えもしなかったが、旬の有るものが一年中食べられるとは良い時代になったものだ、と腕を組んで空を仰ぐ。

特になし (プロフ) [2018年5月10日 21時] 5番目の返信 スマホ [違反報告]

「相変わらず時代に乗るもんだなぁ」
最近やっとかき氷とやらが食べられるように
なった輝刃にとって土佐煮とは
未知の食べ物であって予想が全くつかない

最弱( ´ཫ` ) (プロフ) [2018年5月11日 20時] 6番目の返信 スマホ [違反報告]

「その通りだ輝刃!私は常に最先端を走っているんだ!」
驚きと言う感情は、関心や怒り、また悲しみなど多種多様な感情へと変化する直前の、一瞬で消え去ってしまう儚いものだ。人の子の一生や美の様な儚さを持った驚きと言う感情は、知らない花を見た時の様な素晴らしい新鮮さを味わわせてくれる。蜜はそれを愛していた。
「ところでだが…輝刃、今日はどうして此処に?」
蜜は顔馴染みに問い掛ける。あまり行動の予測がつかない彼のことだ、予想外の答えが帰ってくるのだろうと期待しながら。

特になし (プロフ) [2018年5月11日 20時] 7番目の返信 スマホ [違反報告]

「なんか……えっと……」
どうしてと言われてもどう答えたらいいのか
分からなかった
美味しそうな匂いがして……親と子の
幸せそうな会話が聞こえて……
自分では体験した事の無いものが
どんなものかを考えていた……
そんな輝刃の顔はどこか儚げだった

最弱( ´ཫ` ) (プロフ) [2018年5月11日 20時] 8番目の返信 スマホ [違反報告]

「…どうしたんだ輝刃、誰かにいじめられたかい?」
何故だか物憂げな表情になってしまった彼はなんだからしくなくて、蜜は彼の何時もの無邪気な様子からはかけ離れた雰囲気を、何故だか不安に思った。らしくないと言うだけで迫害が理由だと考えてしまうあたり、まともそうに見える蜜も思考回路はそれなりに奇特だ。

特になし (プロフ) [2018年5月11日 20時] 9番目の返信 スマホ [違反報告]

「そういう訳では……」
彼は明らかに誤魔化そうとしている
さっき何があったかは
予想がつかない

最弱( ´ཫ` ) (プロフ) [2018年5月12日 11時] 10番目の返信 スマホ [違反報告]
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