凪湖のボード
さよなら三角ま… 2019年3月15日 3時 /ボードをネタメ… 2019年3月14日 15時 /"アイ&quo… 2018年9月7日 2時 /世界の終わりに… 2018年3月18日 0時 /『いつか』があ… 2018年3月17日 11時 /私はヒロインに… 2018年3月11日 15時 /スキャンダルメ… 2018年3月2日 17時 /リフレクトオブ… 2018年2月27日 1時 /汚部屋の惑星 2018年2月19日 2時 /ケーキバース … 2018年2月18日 2時
メッセージ一覧
凪湖 (プロフ) [2019年3月15日 3時] 2番目の返信 [違反報告・ブロック]「ああ…………あんず、ちゃん」
「ちょっと観察すればわかることだヨ。きみが誰を想っているのかなんてサ」
「お願い、お願いあんずちゃんには黙ってて……!私のこと、気持ち悪いって、ありえないって詰っていい、蔑んでいい、馬鹿にしていい。だから、あんずちゃんには……」
「フゥン。きみの執着は、そんなものカ」
「私の懊悩も、嘆きも何も知らないくせに、私の恋を否定しないで!それだけは、赦さないから」
「あんずさん、ママが助けてあげよう……おや?きみは」
「みけくん…?」
「きみはあんずさんのことが大好きなんだなあ……☆ママもあんずさんが同じくらい大好きだぞ」
「あんずちゃん、あのね。…、好きだよ」
「……ふふ、突然なあに?もちろん、わたしも大好きだよ」
「脈なし……どころか、みけくんと付き合ってるって、さ。……」
「泣けばいいヨ、こんな時までからかったりしなイ」
「きみはよく頑張った。そのひたむきさは、僕には眩しいほどだったよ」
凪湖 (プロフ) [2018年9月7日 2時] 4番目の返信 [違反報告・ブロック]「漠然とした不安を抱えたまま、中学生に、高校生になり。そして、転校先で不安は確信へ変わった」
「おかしいってことは十分わかってんだよ」
「衣更くんは、誰も好きになれないわたしよりも、ずうっと健康だよ」
「……泣きそうな顔、すんな」
「好きじゃないよ、本当に。でもね、本当に、わたし衣更くんに幸せになってほしい」
「こんなにも清く愛らしい存在に、こんな自分勝手で綺麗とは言い難い欲を向けることさえ、罪のように思った」
「わたしはどう足掻こうと欠陥人間だ。人が生きるうえで大切な感情を発生させることができない。人とは違うという、もどかしさ。戸惑い。嘆き。諦観。親愛を抱くことはできるのに、どうしてわたしは」
「なんでお前が泣くんだよ、なあ…っ」
「衣更くんは悪い子じゃないよ、自分の意思でひとを愛せる、すごいひとだよ。どうしてわからないの」
凪湖 (プロフ) [2018年3月18日 0時] 2番目の返信 [違反報告・ブロック]「私がストーカー?あは。自意識過剰にも程があるのではなくて?」
「あんた、一体、なんなの……」
「『モデルの瀬名泉』は知ってるけど、『遊木真のストーカーの瀬名泉』は知らない」
「アンタって、蛇みたいだよねぇ?──獲物はなぁに、俺に言ってごらん?」
「『瀬名泉』。私が狩りをするならきっとあなたは、」
「そこまであんたのこと信用してないし?でも、あんたが悪い奴じゃないのは、これまででなんとなくわかった」
「……私のために毒をのんでよ、瀬名泉」
「たしかに、明日、世界は終わるかもしれない。誰も、明日が確実にあるって保証はしてくれない。それがどうしたって言うの?そんな『当たり前』のことにギャンギャン喚くのは馬鹿のすることだよ」
「世界が明日、終わるとしても?それでも、あのこ(遊木真)を選ばずに、私の手を取れる?」
「そうだねぇ。……世界が終わるなら、アンタの最後は俺が見ててあげる」
「オプションでキスも付けてよ。人生最後のあつーいキス」
世界の終わりで、きっとぼくらはキスをして死ぬ
凪湖 (プロフ) [2018年2月27日 1時] 2番目の返信 [違反報告・ブロック]「ら、ら~~~……う、うーん……違う……音がズレてる……」
「わっははは☆お前ほんっとうに下手だな~!ここまで音痴だと面白いぞ!」
「将来、なりたいものがあって。でも、そのためには音楽が必要だから、向き合わなきゃいけないんです」
「お前のそーゆーひたむきに、ぶれずに、一直線に頑張るとこ、おれは好きだぞ!」
「師匠、私がしたいことは、自己満足の一種です。それでも、」
「おれは否定はしない。ただ、それはお前の意思か?自分の歩む先はちゃんと自分で決めているか?」
「母はかつて夢ノ咲学院というところで音楽教師をしていました。……数年前、病気の治療のために声を失って、それも辞めてしまいましたが」
「いい夢だ!キラキラしていて、青くて、若さに満ちていて……星みたいだ」
「そういえば聞いてませんでしたね。師匠の名前って、何ですか?そ」
「ひみつ。ほら、新曲だ!──これを以てお前の卒業試験とする!一週間後、ここで待ってる」
凪湖 (プロフ) [2018年2月19日 2時] 1番目の返信 [違反報告・ブロック]そしてそこのただ一人住人、寂しい科学者のタマゴとアイドルのタマゴが交流する話。
公園で犬の散歩してたら近くのアパートの窓からぷすぷす黒い煙が細く上がっているのを発見する。駆け込むと部屋の住人がぽかんとした顔で小学生のときやった理科の実験みたいに、虫眼鏡で集めた日光を黒い紙にあてて発火させていた。
それからはじまるラブコメディ?
「なんだこれ!こんなきったねえ部屋見たことねえよ!!くっ…我慢できない、片付けるぞ、文句言うなよ!」
「やーー、ほんっとーにありがとうございます、お兄さん。あっお礼に良いもの見せます」
「家でもプラネタリウムってできるんです」
「星を見るたびにあいつの顔を思い出すんだ。なんで、」
「恒星たちの輝きは、命を燃やした炎ですから──その在り方に私は心を奪われているのかも、しれません」
「クレイジーな惑星だこったな。……でも、嫌いじゃねえよ」
「いつか、星になる日を夢見ているだけ」
「今は、6等星かもしれない。でも!必ず、お前が求めるような一等星になる。だから、そんな寂しいこと言うなよ」
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「お兄さんはとっくに私の"お星さま"ですよ」
凪湖 (プロフ) [2018年2月18日 2時] [固定リンク] [違反報告・ブロック]ケーキバース
ケーキの凛月とフォークの転校生
転校生がフォークで自分がケーキだと見抜いた凛月が血の提供を条件に転校生に契約を持ちかける話
凪湖 (プロフ) [2018年2月18日 18時] 1番目の返信 [違反報告・ブロック]林檎のように赤い唇が艶かしく動く様を、私は何もできずに見つめていた。ごくり、と喉がなる。
どーお?と彼が笑う。
「ねえ、俺がおいしそうに見える?おいしそうだよねえ、わかるよ、その気持ち」
「ち、ちがう……」
ふるふる首を振る私を追い詰めるように、彼はゆっくり言葉で私を囲って、逃げ場をなくしていく。それは、さながら狩りのように。
「なにが違うの?違わないよねえ。だってあんた、さっきから俺のことすっごく熱い目で見てるんだよ?よだれでも垂らしそうな、ものほしそうな顔でさあ。フォークじゃないなら、俺にそーゆー情があるってことになるよ?あーあ、あんたってばいつからそんな子になっちゃったんだろうね?」
「……っ、ごめんなさい」
目の縁に涙を溜めたまま、震える声で謝罪すると、凛月くんはちがうよ、と優しい声で言った。
「俺が欲しいのはそんな言葉じゃない。もっと、端的に。もっと、単純に。もっと、わかりやすく」
彼が何を求めているのか、私はこの時点でとっくに理解していた。それでもしらを切った。
「……凛月くんが、何が言いたいのかわからない」
「そう?じゃあ俺から言ってあげる」
そう言うやいなや、彼は私のリボンタイをグッと引っ張った。勢いに流されるがまま、前のめりになって、彼の顔の目の前で止まる。お互いの息がかかるほどの至近距離。彼は血のように真っ赤なブラッドレッドの瞳を細めて、私に最終宣告を下す。
「俺に血をちょうだい。そうしたら、俺もあんたの糧になってあげる」
凪湖 (プロフ) [2019年3月8日 2時] 2番目の返信 [違反報告・ブロック]「は、え……糧?」
「そ、糧。それともエサって言ったほうが良かった?」
クスクスと唇を歪めて笑う彼は、リボンタイを掴む手で、首筋に触れた。ひんやりとした指先が肌に触れて、びくりと体が反応する。
「ずーっと、美味しそうだって思ってた」
真っ赤なブラッドヴィジョンの瞳がきゅうっと細められる。心から楽しみで仕方がない、といった表情に見えた。
「前さぁ、針刺して、指、怪我したじゃん?あのときの血のニオイが忘れらんなくてねぇ」
つつ、と指で首の筋──頸動脈のあたりをなぞられる。
「俺、はね。あんたの血がどうしても欲しい、今すぐにでも。でも、それじゃ俺にしか得がない。あんたにアンフェアだ。騎士を名乗ってる以上、レディに不公平なことはさせちゃいけないじゃん?だから、どうしたらあんたから血が貰えるかなって考えてた」
そしたらさあ、と彼の声が弾む。
「あんたがフォークだってわかった!しかも、あんたのケーキは俺!」
神サマとか基本信じてないけど、あのときほど神に感謝したことはないよ、と饒舌に語ったあと、恍惚とした表情で私に告げた。
「ね、早くうんって言って。俺のになって」