夢沢夏美のボード
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ゆるねの (プロフ) [2018年5月4日 18時] [固定リンク] [違反報告]ネタ提供来ましたー!
知ってる人もいるかもしれないですが…
とある大学に通っていた友達…ここでは仮にAとしよう。そいつが突然学校に来なくなり、連絡しても音信不通となってしまった。
仲良くつるんでいた私ともう一人の友達…ここではBとする。の2人は心配になってAのアパートを訪れた。
ピンポーン、とチャイムを鳴らす。
「ねぇ、A-?大丈夫?生きてる?」
返事はない。鍵もかかっているようだった。
「…留守?」
B「単位落としそうだから、諦めて実家に帰ってたりしてww」
そんな話をして帰ろうとすると、Aの部屋の玄関が開いた。
「A!いたんだったら返事くらいしてよ!」
A「…ゴメン…。」
Aは根っから明るくて、正直言うとバカなヤツだった。しかし今は見るからに元気がなく、痩せて見えた。
B「具合でも悪いの?それならSOSくらい出してよ~。」
A「いや、別に体調は大丈夫だよ…。」
「…って、ちゃんと飯食べてる?」
B「Yのお母さんですかww」
A「…。」
B「あ!わかった!もしかしてCくんにに振られたんでしょ?」
A「いや、そういうんじゃないけど…。」
「まぁまぁ…。何があったのか、部屋入って話そうよ!!入ろ入ろ!」
B「ここはお前の家かっ!w」
いつも通りのノリでズカズカと部屋に押し入る。
Aの部屋はいつも以上に散らかっていて、カーテンも閉め切ったままだった。
「昼間はカーテンくらい開けようよ。」
B「さすがお母さんですねw」
するとAは
A「いや、カーテン開けるなって言われてるから…。」
「え?誰に?」
B「何?!もしかして男?」
A「あぁ…まぁ…。」
「「ほんと?!」」
しかしAの部屋は1部屋しかなく、どこをどう見ても3人以外の人は見当たらない。
B「え~と、もしかして帰った??」
A「…ううん。いるの、そこに。」
そう言ってAは、壁を指した。
「いやいや…A、大丈夫?」
A「いや…いるの。」
私とBは顔を見合わせた。
いるって言っても、そこには漫画がギッシリ詰まった本棚と衣装タンスしかない。
「…どういうこと?」
A「そこ…そこの隙間に…。」
どうやら本棚とタンスの隙間を言っているようだ。
私とBは恐る恐る、その隙間を覗いてみた。
およそ5cmほどの隙間には、有り得ないことに男性が立ってこっちを見ていた。